本当の自由を手に入れる恐怖
人は皆、自由になりたいと思っていると思う、少なくとも俺は自由に生きたいし、自分の好きなようにやりたいと思う事をしたい。
俺は8年以上つとめた会社を辞めて、今月末から予定は全て未定の自由な旅に出る。
会社を辞めれば毎日出社しなくてすむし、仕事もしなくていい。好きな時間に起きて好きな場所に行けばいい、完全に自由だ。
でも、少なくとも俺は誰かに強制されて会社に行っていた訳でもなく、自らの意思でこの会社で働かせて下さいとお願いをして働かせてもらっていた。
会社に行きたくないと思う日もあった、朝起きたくない日もあった、なかにはつまらない仕事、やりたくない仕事もあったけれども自らの自由意思で会社に通っていた。
おかげでこの8年間、住む場所の心配も食べるものの心配もせずに安心して生活させてもらう事が出来た。
何かに縛られると言う事は、言い換えると何かに守ってもらうと言う事でもあった。
俺はこれからしばらくの間、仕事もせずに妻と一緒に自由気ままに旅に出る。昔からやりたかった事だし、その為にお金を貯めたり準備をしてきた。全てが順調で、さあこれからは仕事を辞めて人生最高のロングバケーションだと言う直前にとても大きな恐怖を感じた。
想像をしていなかった。
旅の前はテンションが上がってハッピーでハッピーでしょうがないと思っていた。もちろんテンションは上がるしハッピーなのだけれども想像以上に自由になる事への恐怖を感じた。もし俺がまだ20代であったならこうは思わなかったのかもしれないが、38歳の俺は帰国後の事、将来の事などに対して急に怖じ気づいてしまったのだ。
そして気がつく
本当の自由を手に入れると言う事は、こんなにも恐ろしい事だったのかと。
幸いな事に俺が勤めていた会社では、気の良い人ばかりだったし、えばり散らしているおっさんもいなかったし、有給は沢山あったし、休みも自由に取れた、自分と同年代の人が多かったせいか緩い感じの自由な社風だったから余計にそう感じるのかもしれない。
いざ退職するとなるとずっとお世話になってきた会社のありがたみをひしひしと感じる。
直前になって急にビビってしまったけれども、それでも俺はこう言いたい。
やっぱ自由って最高だぜ!
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