インドネシアのバタムアイランドへ | Young Age Vol.23

マーライオン

写真は2016年に撮影したセントーサ島にある最大サイズのマーライオン

2001年
まだ、マリーナベイサンズも無く、シンガポール植物園がまだ、世界遺産に登録されていない時代。
マーライオンは、旅人の間でしょぼしょぼのガッカリ名所と言われていた。

2016年
シンガポール政府がマーライオンをしょぼいと気にしていたかどうかはわからないが、ジョジョの聖地として有名なセントーサ島に巨大なマーライオンが建っていた。

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インドネシアのバタムアイランドへ

2001年7月18日

俺は世界が見てみたくて旅をしている。
そこに大した理由は無い。
今は南の島を巡る為にバリを目指して旅をしている。
その為に今ここにいる。

自分を取り戻した俺は、物価の高いシンガポールに連泊せずにビンタン島に向かうことにした。
宿をチェックアウトするときにビンタン島への行き方を聞くと

あの島はリゾート地だから高いよ
バタム島からもジャカルタへの船は出ている。
そっちの方が物価が安いからオススメだ。

どうやら安宿に泊まるような旅人はバタムアイランドへ行くらしい。
かなり行き当たりばったりだがインターネットが普及する以前の旅は、現地で情報収集するのが当たり前だった。

俺がチェックアウトをする時に入ってきた白人のおっさんが話しかけて来た。
何処から来たんだ?

クアラルンプールから来たんだ

じゃ、オススメの宿を教えてくれないか?

大してクアラルンプールに詳しいわけでもないがここの宿がよかったぜ
なんて知ったかぶりしながらマーシーと泊っていた宿を紹介した。

ついでに手持ちのマレーシアリンギットをシンガポールドルに両替してもらった。

インターネットが普及する以前の旅ではこんなやりとりが日常茶飯事だった。
そんな日常に憧れていた。

ふふふ
俺も旅なれてきたぜ

と、内心ほくそ笑んでもそんなそぶりは決して見せない
あくまでもCOOLにそつ無くこなす。

まだ、体調は回復していなかったが動けない事はない。
俺はバスに乗って港へと向かった。

バスの車窓からチラリとマーライオンが見えた。
体調不良もあり、シンガポールでは一切、観光していなかった。
バスからシンガポールで唯一知っている建造物が見られたのはせめてもの救いだった。

当時、シンガポールは物価の高さから別名バックパッカー殺しの街と呼ばれており、スルーする人が多かった。
俺もその一人だ。

それにしてもマーライオンはガキの頃に見たマーライオンと随分と印象が違う。
シンガポールには小学生の頃に、一度、来た事がある。
生まれて初めての海外旅行だった。

当時は自分の体も小さかったせいかマーライオンが随分と立派に見えたもんだ。
あらためて見るとなんか小さいな。

そんな事を考えているうちに港に着いた。

フェリーのチケットを買った。
イミグレーションを済ませ、フェリーに乗るとなんとバタムアイランドまではたったの45分。

ずいぶんと近いが今度は船での国境越えだ。

経験値が上がる。
テンションが上がる。

期待に胸を膨らませ、
いざ、インドネシアへ!

その時、俺はバタムアイランドがどんな場所なのか全く知らなかったんだ。

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あとがき

バックパッカー殺しの街
クソ中2くせー名称だが、当時、俺が読んでいたバックパッカーとはみたいな本に書いてあったんだよね
俺もバカだからバックパッカー殺しの街は素早く抜けなきゃいけない!みたいなこと本気で思っちゃってさ

まぁ男は永遠の中2だから『バックパッカー殺しの街』って名称も今考えると悪く無いよね
本当は、ただ物価がちょっと高いだけなのに『バックパッカー殺しの街』なんて言われるとそれっぽい雰囲気出るじゃん。

マーライオンもバックパッカーの間ではガッカリ名所なんて言われてるとか書いてあるからショベーな
なんて当時の日記には書いてあるけれども改めて2016年に見たときにはそんなにショボくなかった。
かと言って凄いと思うような物でも無いけれども。

2001年にクアラルンプールに行った時は、すげー先進的な街で面白いって思ったけれども
2012年にクアラルンプールに行った時は、ただの海外の都市って感じで面白みに欠けた。

結局、人の感じ方なんていい加減なもので、その時の感情や一緒にいた人などによって全然変わっちゃうんだよね。

インターネットがまだ普及していない時代
当時は、安宿ですれ違う旅人どうしで安宿の情報とか交換していたんだよね。

どっから来たの?
どこ泊まっていたの?

また、シンガポールから船でジャカルタに行く方法だって地球の歩き方を隈なく見てもわからないし、そんなルートがあるのかどうかすらわからない。
情報だってわざわざクアラルンプールの紀伊国屋で立ち読みして調べたりしていた。
でも、なんとなく行けることだけわかっても、詳しくはわからないからシンガポールまで直接行って、宿屋の親父に聞いてみるなんて方法をとる。

なんていうか、昔の旅は今よりもドラクエ感が強かった。
ある意味、不便さが面白みでもあった。

今は違う、大抵のことはインターネットで調べられるし
宿なんてブッキングドットコムで予約して終わり。

すごく便利になった反面、旅の醍醐味が一つ失われた。
かと言って昔の方がよかったなんてこれっぽちも思わない。

GoogleMapもブッキングドットコムも最高さ
一度、使ったらもう、それがない時代の方が良かったなんて思うわけがない。

昔は良かった。
なんて、つまんねージジイの戯れ言は言わないぜ!

公開日: : 最終更新日:2018/11/16 インドネシア シンガポール ヤングエイジ

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