火口を間近で見られると言うエルタ・アレ火山に行く方は要注意! | ダナキル砂漠ツアー05
2月1日
ダナキル砂漠ツアー3日目、この日は朝から山を越え、草原を抜け、荒野を走り、めくるめく変わるエチオピアの風景を眺めながらエチオピアの秘境、エルタ・アレ火山口を目指す。
車窓から見えるエチオピアの風景はとても美しく、様々な景色を見せてくれるので飽きない。
数時間ほどの快適なエチオピアンドライブを終えると道路が無くなり、我ら日本のトヨタが誇るランドクルーザーで荒れたオフロードを突き進む。
見渡すかぎり溶岩石と砂漠で竜巻が砂を巻き上げ渦巻いている。(写真だとちょっとわかりづらいけどこの辺りはかなり竜巻が渦巻いていた。)
しばらく進むと見渡す限り何も無い荒野のような砂漠をダチョウが走っていた。ダチョウは思ったよりもデカかったけど早そうでは無かった。(全力で走っていなかったのかも)
何も無い砂漠を延々と走り抜け、時速数キロしか出せないようなボッコンボッコンの荒れ地を抜け、ようやくエルタ・アレ山の麓にあるベースキャンプに到着。朝から出発しベースキャンプに辿り着いたのは夕方前だった。
ベースキャンプで夕暮れ前まで一休みして気温が下がってきたらいよいよエルタ・アレ山を目指して徒歩で出発。黒い砂漠を徒歩で越えていくと溶岩の岩の道に辿り着く。
溶岩の道を越える頃には日が暮れ、ヘッドランプのみで登山を続ける。この付近は冬場ですら日中は40度位になるので夕方から夜に掛けて登山し、翌日の早朝から昼に掛けて下山する。
約三時間の登山を終えてようやくエルタ・アレ火山口に辿り着く。
エルタ・アレ火山口
標高613mの活発な火山で、このツアーの最大の見所であり、殆どの人がもっとも楽しみにしている場所。観光客が火口のすぐ近くでマグマを観察出来るのはここだけだと言われている。
前日の夜に聞いたツアーガイドの説明によるとこのツアーに参加したほとんどの人が今までの人生の中で最高の体験だったと言う人が多いそうだ。ガイドの人は自信ありげに明日の夜はすげー場所を見せてやるぜと言っていた。
まぁ確かにすごい。俺は初めて火山と言う物を間近で見たのでそれなりにすごいとは思ったけれどもこれは俺たちが期待していた火山ではない・・・
他の人のブログや西遊旅行で紹介されているようなグレートな体験ではない。正直、え!?これだけ??
多分、参加したほとんどの人の期待に応えられなかったと思う。それと言うのも1月15日に火山が少し噴火した為に火山活動が活発になりすぎてしまい、今までのように火口に近づけなくなってしまったのだ。
ツアーガイドの判断により俺たちは少し離れた丘の上からしか火山を観察する事が出来なかった。
確かにし方が無い・・・
他の人のブログで見た場所付近には溶岩が飛び散っており、おそらくあの場所に行っていたら死人が出ていた。ガイドの判断は100%正しい。
しかし、このツアーに参加したほとんどの人は残念な気持ちになったのではないだろうか?俺の場合、一番のお目当てがダロール火山だったからまだいいけれどもエルタ・アレ火山口を目当てに参加した人が殆どのはず。
俺的には初めての火山だったし、一応、火口も見れたのでガッカリツアーとは言わないけれども完全燃焼は出来なかった。ただ一番のお目当てがダロール火山だったので満足度は高い。
もし、これで火口を間近に見られたのなら世界一のツアーだと言っても過言じゃないくらいに素晴らしいツアーだったと思う。
山頂から眺める朝。
この絶景が見られただけでも来た価値はあると思う。
下山開始、左上に見えるのが火山口、遠い・・・
最近溶岩が出た黒い部分の手前、土色の場所までは行くことが出来る。
俺たちの安全を確保してくれている兵士。エチオピアの中でも武装しないと行けない場所なのでかなりの秘境だ。
幻想的な朝日、溶岩以外にもこう言う絶景は見られるので満足度の高いツアーだった。
帰りの道のり。
前日の朝からずっと移動でしかも火口付近まで行くことが出来なかった為にどっと疲れが出て帰りの道のりはかなり重かった・・・
山頂のベースキャンプより約2時間半歩き続けて麓のベースキャンプに到着。
そして更にそのあと数時間の悪路を通り、更に数時間かけて夕方17時頃にようやくメケレの町に到着。
世界一過酷なツアーと言われているが三日目と四日目以外はほぼ車移動で楽勝なのであまり過酷ではないがエルタ・アレ火山に行く時だけ大変だ。それでもきっと火口を間近で見る事が出来れば疲れなどぶっ飛ぶのだろうけど。
俺たちはオーロラを見たあとに見たいと思っていた絶景のひとつ火山を見る事が出来たので取りあえずは満足出来た。
ダナキル砂漠ツアー、エルタ・アレ火山に行く方は要注意!
この記事を書いている2016年2月の時点でエルタ・アレ火山口はかなり活発に活動している。自分たちのあとにこのツアーに参加した人の話を聞く限り、火口まで行ける可能性は低く、行けたり行けなかったりするので時期をずらした方がいいかもしれない。
俺たちは確かにエルタ・アレ火山口に関しては少し残念だったが鏡張りのアサレ塩湖やダロール火山など超すごい場所に毎日連れて行ってくれたこのツアーは大満足でとても楽しかった。エルタ・アレ火山口をメインに考えている人以外であれば超おすすめする事が出来る。
ダナキルツアー関連記事
今、旅人たちの間で世界一の絶景と注目される『ダナキル砂漠ツアー』| 鏡張りのアサレ塩湖編
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Comment
検索でたどりつきました。突然のご連絡、失礼いたします。
エルタアレ火山に行くことを検討している田中といいます。
ご質問させていただきます。
ご迷惑でなければ、教えていただけませんでしょうか。
・火山での撮影に必要なカメラについて、
拝見したところ、コンデジにみえますが、何の機材で撮影されましたか?
暗いところで、動く光るものを撮ると、、、
一眼レフでないと難しいでしょうか。それとも、スマホ(当方iphone6Sです)でも大丈夫でしょうか?
一眼レフorコンデジorスマホ等、必要な品質レベルの感触を
教えていただけますとありがたいです。
・シャワー(お風呂)の頻度と、入り方、お湯か水か等状況はいかがでしたでしょうか。
・電源はありますか?ドライヤー、スマホ充電などができるかを知りたいです。
お手数をおかけいたしますが
よろしくお願いいたします。
田中んさん
カメラは基本的に一眼レフを使用しております。
(PENTAXのK5ii)
スマホでも撮れますけど折角なので一眼を持っているなら一眼がベターでしょう。(当時iPhone5sを使用)
コンデジは持っていないのでわかりません。
シャワーに関しては行くツアーによって違うと思いますが現地の安いツアーだとシャワーは無いと思った方がいいです。
自分たちは三泊四日のうち一泊だけ水シャワーを浴びる機会がありましたが残り2泊はほぼ野宿です。
電源は無いと思った方がいいと思います。携帯充電器などを持って行くのが良いとおもいます。ドライヤーは諦めて下さい 笑
私たちは現地の安いツアーに参加しているのでこんな感じですが日本発の高額なツアーなどに参加される場合はまた違うかもしれません。
色々な国に行きましたが私たちはこのツアーが一番見応えがあるツアーでした。
良い旅を!
田中です。
返信ありがとうございます!
現地の安いツアーで行こうと考えていたので、とても参考になりました。
一眼レフ、買わなきゃ・・・笑
そしてドライヤー・・・諦めます。笑
ありがとうございました!