奇麗なガンジス川で沐浴したければ絶対にここ!聖地ハルドワール | インド旅行記07
ガンジス川の上流で神の門と呼ばれる聖地ハルドワール
ヒマラヤ山岳地帯と平野部の境目にあるハルドワール(ハリドワール)はヒンドゥー教、シヴァ神の聖地で多くの巡礼者や参拝者が訪れる。上流から続くガンジス川はここハルドワールより大平原へと流れ出る。『ハル』はシヴァ神、『ドワール』は門と言う意味。
俺が想像していたガンジス川とは違い、とにかく水が奇麗で沐浴をするなら絶対にここが良いとおすすめ出来るスポット。
この奇麗なガンジス川の上流で和気あいあいと沐浴する人々。
ハルドワールへの行き方
ハルドワールへはデリーより電車で約4時間〜5時間位。長距離バスで約7時間〜8時間位。
行きは電車で帰りはバスを使ったが電車の方が早いしかなり楽。
ニューデリー駅の13番ホームから出ている15:25発、19:32着の電車に乗った。料金は2sクラスで107Rp(180円位)。
ちなみに電車のチケットは前日にニューデリー駅で購入したのだが購入するまでに2時間位並んだ、次からは多少手数料が掛かっても旅行代理店に頼んだ方が楽なのじゃないかと思った。(多少で済むかわからないけど)
デリーの安宿を逃げるように出てきた俺は電車にゆられガンジス川の上流、聖地ハルドワールまでやって来た。電車は比較的、快適なのだが隣の人が太っていると少しキツい思いをする事になる。
隣に座っていたインド人の太っちょのおっさんは体も態度もデカくて俺は席の片隅でちじこまっていた。しかし、この状態で4時間も5時間も耐えられないと思い俺の席に浸食するな的な事をジェスチャーを踏まえて言う事にした。するとおっさんは『どうすりゃいいんだよ?』みたいな事を言い返して来た。確かにどうにもならない。
しかし、太っているのは仕方が無いとしても大股開きで腕を組んでいるのは許せないので、ジェスチャーで俺のシートのラインを手刀で示し、なんと言えばいいのか英語が出てこなかったので『コンパクトプリーズ』と言ってみた。
おっさんは渋々承知してくれたが風船の様に太っているので相変わらずキツい。だが悪気がある訳でも無いのであきらめる事にした。おっさんも嫌な奴と言う訳ではなく途中、食べていたお菓子をくれた。これがなんとも美味く無い・・・
せっかく好意でくれたので何とか食べ終わるとおかわりをくれた・・・
うーん、もう要らない。
インドの電車ではチャイの販売があった。インドの食は口に合わない俺だけれどもチャイだけは好きだったのでほんのひと時、安らぎのティータイム。飲み終わった紙コップを持て余していると隣に座っているおっさんがよこせと言う。どうするのかと思ったら俺の持っていた紙コップを受け取ると窓を空けてポイっと捨てて、こうするんだよと言わんばかりの笑顔を俺にくれた。
これがインドスタイル!
何となく罪悪感はあったがインドではこれが当たり前でみんなやっている事だし、このおっさんも親切で教えてくれた事だから取りあえず俺は『サンクス!』と笑顔で返しておいた。
なんだかんだ言って太っちょのおっさんもわりといい人だったなと自分の心の狭さを少し反省して電車を降りる。でも4時間も5時間も密着されているのはやっぱりキツかった。
ハルドワールの安宿
安宿はバス停から右に少し行った所の三差路周辺に集中している。特にJessa Ram Rd.にゲストハウスが集中している。
俺は最初、地球の歩き方に載っているアンショークホテルを目指したが病み上がりで荷物が重く何処でも良いから近くに泊まりたかったので三差路をちょっと過ぎた所にある安宿に泊まる事にした。
最初に泊まろうとしていた安宿
アショーク(Hotel Ashok)
シングル Rs350〜Rs550
TEL 227328
ハルドワールの奇麗なガンジス川
日本人のイメージするガンジス川と言えば、主に聖地バラナシのガンジス川で死体がプカプカ浮いていると言われる世界一汚い川のイメージでもちろん俺もそのイメージだった。色々な旅人に話を聞いても『ガンジス川?あれはマジで汚いよ、やめておけ』とか『あんな所に入ったらマジで病気になるぜ』みたいな話しか聞かない。
しかし、ここハルドワールのガンジス川は上流なので驚くほど水が奇麗だ。ハルドワールのハリ・キ・パイリー(Hari-ki-Pairi)と言うガート(沐浴する場所)なら沐浴してもいい、そう思えるほど奇麗な川だった。初めて訪れるガンジス川がハルドワールで本当に良かったと思う。この奇麗な川なら聖なる川と言うのも頷ける。もし、インドで沐浴をしたいのなら絶対にここがおすすめだ。
ただし、山岳部なので日差しは暑いが気温は低く水も冷たいので体調が悪かった俺は足だけ水に浸かる事にとどめておいた。
ハルドワールの奇麗なガンジス川とは言え、その辺に物を捨てるインドの川はやっぱり汚い所は汚い。
日本の古い温泉街みたいなお土産物屋さん
ハルドワールは聖地なので色々な所から巡礼者たちがやってくる。街にはお土産物屋さんがいっぱいあり、俺がまだ幼い頃に売っていたような古くさいおもちゃが沢山売られていた。あれは何処に行った時の記憶なのか思い出す事は出来なかったけれどもやけにノスタルジックな気分になった。
30年位前に日本でも同じような物が売っていたんじゃないかな?
パチ物のドラえもんとか真ん中上の方にある茶髪のペコちゃんとか・・・
初めて見るガンジス川の奇麗さにある意味、期待を裏切られたがもし、ガンジス川で沐浴するのであれば絶対にここだろうと心に決め、聖地ハルドワールを堪能した俺はビートルズも修行したと言うヨガの聖地リシュケシュを目指す事にした。
つづく
関連記事
-
バラナシのお祭りDev-deepavali | インド旅行記13
俺がバラナシに行った時、ラッキーな事にお祭りをやっていた。後から知ったのだがこのお祭りは『D
-
世界遺産の町、マハーバリプラムの海岸寺院
南インドで最初の石造寺院と言われる海岸寺院 8世紀になるとインドの建築様式が石窟寺院か
-
ハルドワール、マンサー・デーヴィー寺院 | インド旅行記10
ヨガの聖地リシュケシュですっかり衰弱してしまった俺はハルドワールに戻ってきた。 ヒンド
-
インドの巡礼者たちが目指す聖地、リシュケシュの美しい風景 | インド旅行記09
デリーで食中毒にあっていらい、体重は毎日減っていき食事もほとんど取る事は出来ずにほぼ断食状態
-
デリーの安宿で食中毒 | インド旅行記06
以前、『初インド、チェンナイで受けたインドの洗礼』と言う記事を書いたが、あれはインドの洗礼で
-
世紀末都市デリーの治安 | インド旅行記04
南インドはなかなか居心地が良く、もう少しまわりたかったのだが時間が無くなって来てしまったので
-
インド旅行記 | 冒険の記録
2012年の年末に約1ヶ月かけてまわったインド旅行記。 インドと言えば旅人の憧れの地で
-
インドで出会った動物たちの写真 | インド旅行記15
念願のキングコブラマスターに会う インドと言えば少年の頃よりピーヒョロロ、ピーヒョロロと笛
-
インドで神聖なる牛のステーキを食らう何とも言え無ぬ背徳感 | インド旅行記11
ハルドワールからバスで7時間以上もかけてなんとかデリーに戻ってきた俺は無性に肉が食いたくて地
-
チェンナイからマハーバリプラムへの行き方、ジョジョの奇妙な冒険から学ぶ旅行術 | インド旅行記02
初インド、チェンナイにて様々なインドの洗礼を受け、インドに少し馴染んできた俺は、世界遺産の町
- PREV
- デリーの安宿で食中毒 | インド旅行記06
- NEXT
- 初めてオーロラを撮影する為の予備知識
トラックバック用URL
Comment
[…] 上流なので水がとても綺麗。 ハルドワールのガンジス川 奇麗なガンジス川で沐浴したければ絶対にここ!聖地ハルドワール | インド旅行記07 http://xn--5ck5a4gob177z170cgian33q.com/india/hardwar/ […]