世紀末都市デリーの治安 | インド旅行記04
南インドはなかなか居心地が良く、もう少しまわりたかったのだが時間が無くなって来てしまったのでチェンナイから飛行機に乗って約2時間半、首都デリーまでやって来た。
デリーにある世界遺産
デリー市内あるムガル帝国第2代皇帝フマユーンの霊廟『フマーユーン廟』やデリー郊外にあるインドで最も高い塔『クトゥブ・ミナールと建造物群』、ムガル帝国時代の城塞、ラール・キラー(赤い城)『赤い城の建造物群』等の世界遺産がある。
残念ながら前回、デリーに行った時には世界遺産ハンターでは無かったため、全てスルーしてしまった。(世界遺産ハンターになるまでは世界遺産や観光等に全く興味が無かった)
デリーの治安
俺がまず目指したのはニューデリー駅にあるメインバザール周辺の安宿街。これがあの悪名高いデリーかと心して向かったのだが、拍子抜けするほど普通。ぼったくりと客引きにもみくちゃにされるのかと心配していたのだが普通の旅行者が沢山居る街だった。
人通りも多く、世界各国のバックパッカーが集まっていて露骨な強盗などの心配は無さそうだった。多少のぼったくりや騙した騙されたはあるのだろうが治安的に不安は感じなかった。
例えるのなら、タイのカオサンロードの規模を大きくしてインドに持ってきた感じの旅行者街。
ただ、インドは街並が汚いのと乾燥した気候のせいで砂埃などが多く街並が荒廃しているように見える。もし、ここにバギーに乗ったモヒカンたちがやって来たらまるで北斗の拳のような世界観だ。
デリーは人口が多く電線が半端じゃない、もし、日本の電気工事に携わる人が、この様を見たら何と思うのだろう?
また、これはインド全体に言えそうだが浮浪者や物乞いが多く、路上で生活している人が多いい。
まるで映画『ブラックホークダウン』の戦場と化したデリー
デリーも意外と普通だなと思っていた矢先、その日の夜は何かのお祭りの日で、街は凄まじいまでの花火大会。一夜にしてデリーの街は戦場と化す。
日本で例えるなら商店街の至る所で爆竹やロケット花火、その他の花火を住民が思い思い楽しんでいる感じで街は花火の煙で100m先が見えない状態。
道を歩いているだけで何処からロケット花火が飛んで来るのかわからない、まるで映画『ブラックホークダウン』の戦場のようだった。
この日の為に意気込んで大量の爆竹を道路に仕掛ける街の男たち
おい、おい、おい、、、こんなロールで道路に爆竹を仕掛けるのかよ・・・
俺はビーサンで街を歩いているのに道路は爆竹だらけ、どんなトラップが足下にあるのかわからない危険な街デリー。
オープンカフェ的なお店で食事をしている欧米人たちの中にもビビりまくりの人がチラホラ。
さすがインド人、自由だなと思い、その夜は戦場のようなデリーの街を散歩する事にした。
この時はまだ、俺がインドで真の洗礼を受ける事になるとはまだ、知らない。
つづく
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