世界一高いツインタワー | Young Age Vol.17
2001年
世界一高い建物は、1998年に完成したマレーシアにあるツインタワーだった。
その高さ、452m
現在でもツインタワーとしては世界一の高さである。
2018年
世界一高い建物は、2010年に完成したドバイにあるブルジュ・ハリファ
その高さ、828m
現在、2位の高さを誇るのは我らが日本の東京スカイツリーで、
その高さ、634m
俺が当時、クアラルンプールに行った時にはその、世界一を誇るツインタワーが君臨していた。
ちなみに2015年9月に俺は、また、世界一高い建物であるブルジュ・ハリファに行くことになる。
ブルジュ・ハリファとドバイ・ファウンテン | ドバイ観光
クアラルンプールにある世界一高いツインタワー
2001年7月13日〜17日
クアラルンプールは大都会だった。
物価はタイに比べて2割増しくらいだが品揃えはよく、飯も中華系の飯が安く食べられるのでありがたい。
(2016年にマレーシアに行った際にはマレーシアリンギットとタイバーツの相場が逆転しており、今ではタイよりもマレーシアの方が若干安いような気がする。)
マレーシアは中華系、イスラム系、インド系の人種が入り混じる多国籍な国だった。
飯も、中華やカレーにアラブ系、更にマックなどのファーストフードや日本食まで楽しめる。
チャイナタウンはまるで香港の様に露天だらけで様々な人種がごった返す無国籍地帯だった。
まるで近未来の映画『ブレードランナー』の街を綺麗にした様な感じだと思った。
(2012年にクアラルンプールには再度訪れたが、今思うとそうでもない。きっと大好きな映画ブレードランナーだとか言って自分の旅に結びつけたかっただけかもしれない。)
俺たちは情報収拾のためにツインタワーを目指した。
現地の人と同じ様に現地の交通機関モノレールに乗って、ツインタワーを目指した。
現地の交通機関を使うなんて当たり前の事なのに当時は、街に溶け込んでいる俺、カッケーとかちょびっとだけ思ったりもしていた。
でも、思いっきり間違えて反対方向に進んでしまい、現地の大学生に助けてもらったり何だりしながらようやくツインタワーに辿り着く事が出来た。
クアラルンプールは大都会だけあって、モノレールも電車も満員だった。
久しぶりの満員電車
でも、今日は通勤じゃない
観光だ
そう思うと、それほどキツくはなかった。
ツインタワーにはシャネルやグッチなどの沢山の高級ブティックが入っていた。
俺たちには関係ない空間。
目的の紀伊国屋で、地球の歩き方などの日本語のガイドブックを立ち読みしまくってシンガポールからジャカルタまで船で行けるのかを調べた。
どうやらビンタン島という島を経由して船が出ているようだった。
俺は飛行機を使わずにバリ島まで陸路と航路で行きたかった。
沢木耕太郎が深夜特急でバス旅にこだわった理由は陸路で移動することにより
『地球の大きさを知る手がかりのようなものが欲しかった』
と言っていた。
沢木先輩マジかっけーっス!
俺もそれが欲しい。
だからどうしても飛行機を使わずにバリ島まで行きたかった。
俺の旅の最大の難関だと思っていたシンガポール → ジャカルタの移動もなんとかなりそうだったので俺は次の目的地をシンガポールに決めた。
帰りにツインタワーを見上げると流石に世界一の建物だけあって壮観だ。
マレー人もなかなかやるねとマーシーに言ったら
この二本の内、一本は韓国が、もう一本は日本が建てたそうです。
と、紀伊国屋で仕入れた豆知識を披露してくれた。
しかも、帰りに乗ったタクシーのおっさんいわく日本が建てた方のタワーは問題ないのだけれども韓国が建てた方のタワーが傾いてしまって今、修理中なんだと教えてくれた。
このタワーが倒壊したら大惨事なんでもんじゃねー!
これは言わずにはいられない!
あの名言を!
我が日本の建築力はァァァアアアア
世界一ィィィイイイイ
俺たちはツインタワーの建設には、何一つ、貢献していないのだけれども
とても誇らしい気持ちになった。
日本に居ると愛国心なんてものは全く感じないけれども、遠い異国の地に居るとなぜだかそういう気持ちになる。
あとがき
クアラルンプールは居心地が良かった。
何より飯が安くて美味い。
今でこそ大好きなタイ飯だが、当時の俺は、あまり好きではなく食べ慣れた中華風のマレーシアの屋台飯が最上のご馳走に思えた。
当時、口には出さなかったが、タイ飯をうまい、うまい言って食っている奴なんて
海外の飯でも美味しく食べられるワイルドな俺かっこいいとか思ってるナルシスト野郎か、もしくは味覚障害なんじゃねーか?と思っていた。
何という偏見だろう・・・
確かに日本食が世界一美味いと言う事実は譲れないがタイ飯も慣れればかなり美味い。
食っていうのは食べ慣れると美味しく感じるもので、初めてのものはあまり美味しく感じなかったりもする事がある。
初めての旅の時は、そういう事がわからなかった。
タイの屋台で比較的イージーに食べられるのは焼き鳥とか串焼肉だ。
大体、見た目通りの味だし、ハズしがない上に火を通しているから安全だ。
そんな調子で迂闊にソーセージに手を出すとびっくりする事になる。
なんだこりゃ!酸っぱいぞ!
こりゃ腐ってやがるぜ!
ペッ!ペッ!ペッ!
ふざけやがって・・・
これだから途上国の屋台は危ないんだ
数年後、これがタイのソーセージの味なんだと言う事実を知る。
腐っていた訳じゃない。
それでも酸っぱいソーセージなんか食えるかよ
と、思っていたのだが何度か食べている内にこれはこれで悪くないなと思うようになってきてしまうから不思議だ。
そんな俺も今じゃ、日本でタイ飯を見かけたらふらふらっと入ってしまうくらいにタイ料理は好きだぜ!
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