ベリーズ珊瑚礁保護区とグレート・ブルー・ホール | ベリーズの世界遺産
Belize Barrier-Reef Reserve System
11月20日
かなり心配していた天気は、快晴とまではいかないまでも無事に晴れてくれたので、ほっと胸をなでおろした。セスナ機にひとりUS200ドル、ふたりで約4万5千円も払って雨なんか降った日には泣きたくなる。
ベリーズ最大の見所は何と言ってもブルーホールだろう。世界遺産ハンターとしては、わざわざベリーズまで来て、このグレート・ブルー・ホールを見逃すと言う選択肢は無かった。問題は空から行くか、海から行くか。
ボートで海から行く場合は、シュノーケルが出来てひとりUS175ドル。船で行く場合は片道約2時間も掛かるので一日がかりだ。また、ブルー・ホールは、世界のダイビングベストテンに入るほど有名なダイブスポットで、250USドルからダイビング出来るそうだ。La Cubanaで同じ宿だったハルカさんの情報によると250ドルのダイビングは機材が古いらしくて、安心感を買うならばUS330ドルとちょっと高めのダイビングショップがいいらしい。値段はかなり高かったけれどもブルー・ホールでのダイビングは最高だったとハルカさんが言っていた。
空からの場合は片道約20分、向こうで10分くらい旋回しながらブルーホールを堪能して帰って来るのでトータルで大体1時間、料金はひとりUS200ドル。どちらも容赦なく高い。はっきり言って、先進国であるオーストラリアよりも高いのでやり過ぎだ。
海から攻めるか空から攻めるか悩んだが、俺はあまりダイビングが好きじゃないし、まりちゃんも最近、耳の調子が悪く、耳抜きが出来づらいそうで、ブルーホールに深く潜るのはちょっと、と言っていたので空から行くことにした。何と言っても、どかーんと空いたあの穴を見下ろせるのは空からだけだ。
この世界の絶景・秘境100と言う本の表紙になっているブルーホールの写真も空からの写真だ。
ちなみに先日、俺たちがグアテマラで行った4泊5日のジャングルトレッキングがひとりUS200ドル。俺たちがアンティグアで受けていたスペイン語の授業が二人で一人の先生を付けて週たったのUS80ドルである事を考えるとベリーズのセスナ機の料金は足下を見られまくっている感じだ。
くやしい・・・
たった一時間の遊覧飛行に4万5千円は、俺たちの普段の旅費から考えるとかなり大きな負担だ。
でも、払うぜ!
ベリーズ珊瑚礁保護区 | ベリーズの世界遺産
英名:Belize Barrier-Reef Reserve System
1996年に世界自然遺産に登録
これが4万5千円も掛けて撮影したグレート・ブルー・ホールの写真。
このベリーズ唯一の世界遺産は、オーストラリアのグレートバリアリーフに次ぐ、世界第2位の広さの珊瑚礁で、珊瑚礁でできた小島が150以上もある。中でも直径313mある海にぽっかりと空いた大きな穴、グレート・ブルー・ホールが見所。
まずは俺たちの泊まっている島、キー・カーカーにあるセスナ機の飛行場。本当に何も無くてのんびりとした場所。
機長はジーパン、このラフさが南の島っぽくて良い。
俺たちの乗る6人乗り(パイロットを入れて)のセスナ機。思ったよりも小さい。
コックピット。
いよいよテイクオフ!
テンションが上がる。
さすがにカリブ海はめちゃくちゃキレイ。
すげー!やっぱ空からの眺めは最高だ。ただ、セスナ機の窓は曇っていて撮影があまり綺麗じゃないのが辛い。一時間で5人乗せて10万円の商売なんだから窓くらい綺麗なやつに変えてくれよなと言いたくなる。
——追記——
値段の高さはともかくとしてこのセスナ機の窓だけはかなり不満だった。
ちなみにこの後に南米、ペルーでナスカの地上絵をセスナ機で見たのだがその時は一人、約100ドルで窓はかなり綺麗だった。
ナスカとパルパの地上絵 | ペルーの世界遺産
—————
そんな事を思いながらiPhoneで必死に動画を撮影していると
あれ?なんだこれ?
何だか分からないが体調が悪い、船酔いしたみたいな感覚だ。
俺は普段、車とか船で酔う事は無い。最後に酔ったのはタイで天気が悪い中、ピーピー島までフェリーで行った時だった。この俺がセスナ機ごときで酔うなんて考えた事も無かった。だが、しかし!これは確実に酔っている。
マジで気持ちが悪い・・・
なんだか変な汗まで出てきた。
くそー
まだブルーホールにすら着いていないのにっ!
そうは言っても、もはやどうする事も出来ない。深呼吸をしてただひたすら耐えるだけだ。前回のジャングルトレッキングで、足と膝を痛め、満身創痍で乗り切ったばかりだと言うのに、こんなセスナ機ごときでっ!
すっげー気持ち悪くなってきたけれども深呼吸して、精神を整え、あとは気合いで撮影をする。なんせ、この撮影に4万5千円も払っているのだ。ここでへこたれる訳にはいかない、どっちにしろ引き返す事も出来ない。俺に残された道はやるしかねー!
憧れのブルーホールが見える事には最高に気持ち悪くて、はっきり言ってブルーホールは、ちょっと見ただけでもう満足だった。でも、この為にみんな、わざわざ高いお金を払っている訳だからパイロットの人も何度も何度もぶーんと旋回してサービスしてくれる。
うー、それ最高に気持ち悪い・・・
でも、写真は撮るっ!
最後の方はもう結構適当になっていて、ファインダーも覗かずに適当にシャッターだけ切っていた。正直、下を見ていると吐きそうだった。
くそー!なんかアンティグアで2週連続で風邪を引いてから何か調子が悪い。今まで旅行中に風邪ひとつひかなかったのに。
体調が悪い中、気合いでとり続けたiPhoneムービー。セスナ機の窓が汚過ぎてあまり奇麗に取れていないのが残念。
ナスカの地上絵とブルーホールはやっぱり上からの眺めが良いなと思っていた。しかし、この調子だとナスカの地上絵とか大丈夫なんかな俺?
この珊瑚礁はオーストラリアのグレートバリアリーフに次ぐ、世界第2位の広さ。素晴らしい眺めだが気持ち悪い・・・
機長が何度も振り返って『大丈夫か?』と聞いて来る。めちゃくちゃダメだったけれども、どうする事も出来ないのは俺だって分かっている。『I’m OK』と言って親指を立てるのが精一杯だった。
乗り物酔いと言う新たな不安材料を見つけ、ヘロヘロになって何とかセスナ機の冒険を終えた。
最近の俺、どうしちゃったのだろう?
こんなはずじゃなかったのに。
ベリーズ キー・カーカーでオススメの安宿 Vista del Mar Guesthouse
Vista del Mar Guesthouse
目の前はすぐ海のオーシャンビューで値段も一泊70ベリーズドル(35USドル)。部屋も広くてWi-Fiもあり。前回泊まった安宿『La Cubana』があまりにも酷かったので引っ越して大正解だった。二人で旅行するなら断然、Vista del Mar Guesthouseがオススメ!
La Cubana Hostel Sleepbox
もしも一人で泊まるなら一泊17USドルで、朝食もついているLa Cubana Hostel Sleepboxは割安感があるかも。ただ日によっては隣のクラブから大音量で音楽がなりつづけちょっとキツい。2日ほど泊まったが最初の日は最悪で、次の日は平穏だった。また、小さいけど簡易キッチンと冷蔵庫が付いているのはポイントが高い。
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