カナダの世界遺産、一覧 全18カ所のリスト
カナダにオーロラを観に行って以来、カナダの圧倒的な大自然に憧れて、いつかレンタカーを借りるか中古車でも買ってキャンプをしながらカナダの世界遺産を巡りたいと思っている。
ナハニ国立公園
カナダの秘境、ノースウエスト準州にある国立公園
1978年、世界自然遺産に登録
ナハニとは先住民デネ族の言葉で「精神」の意味。ナイアガラの滝の2倍の高さでカナダ最も落差のある滝、バージニアの滝がある。アクセスの手段の少なさからカナダの秘境と言われている。ヘリコプターで上空から眺める事も出来る。カナダの大自然は本当に素晴らしいので是非行ってみたい世界遺産の一つ。オーロラを見る事も出来る。
アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群(クルアーニー/ランゲル=セント・イライアス/グレーシャー・ベイ/タッチェンシニー=アルセク)
ツンドラ地帯の森林や氷河が入り組む場所で南極、北極に次ぐ大氷河地帯
1979年、世界自然遺産に登録
1979年アラスカのランゲル=セント・エライアス国立公園、カナダのクルアニ国立公園が世界自然遺産に登録、1992年にアメリカのグレイシャー・ベイ国立公園、1994年にカナダのタッチェンシニ・アルセク州立自然公園が登録され、この4つの公園をあわせて『アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群』として1994年に世界自然遺産に登録された。youtubeの動画を見る限り、半端じゃない大自然。ここに生身の体で行くのは少しハードルが高そう、セスナ機で上空から眺めてみたい。
アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群についての記事
アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群のひとつクルアニ国立公園 | カナダの世界遺産
恐竜州立自然公園
世界最大級の恐竜化石層
1979年、世界自然遺産に登録
カナダ、アルバータ州カルガリーから車で約2時間の所にある州立公園で39種の恐竜が発見された世界最大級の恐竜化石層がある。季節的に秋(9月~10月)は混雑が避けられ、過ごしやすいそうだ。
ウッド・バッファロー国立公園
カナダ、アルバータ州北東部とノースウエスト準州の南部にまたがるカナダ最大の国立公園
1983年、世界自然遺産に登録
カナダ最大の国立公園でヘラジカ、アメリカグマ、オオカミ、オオヤマネコ、ヒグマ、野ウサギ、カナダヅル、シンリンバイソン、ライチョウ、大蛇などが生息している。また、シンリンバイソン(アメリカバイソンの亜種)の生息地としては世界最大。
カナディアン・ロッキー山脈自然公園群(バージェス頁岩を含む)
氷河、氷河湖、滝、峡谷、鍾乳洞、化石などの手つかずの大自然
1980年、1984年、世界自然遺産に登録
バージェス山は氷河が削り取った急峻な山肌で、化石から古代生物の姿を探るため、古生物学者が発掘作業を続けているバージェス頁岩が見られる。
世界で最も美しい道と言われるアイスフィールド・パークウェイ、ミネラル入りの天然温泉の洞窟を探検出来るバンフなどが見所。また、コロンビア大雪原を歩き回ったり巨大な車アイス・エクスプローラーに乗って走り回る事も出来る。
グロス・モーン国立公園
地球の歴史を見る事の出来るプレートテクトニクス
1987年、世界自然遺産に登録
カナダ、ニューファンドランド島にある風景がすごく美しい国立公園で、プレートテクトニクスなど地球科学の歴史が見られる。
2万5千年前の氷山の水を使って作られたキディ・ビディのラガーを飲む事が出来るらしい。
ウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園
国境を跨いだ世界唯一の国際公園
1995年、世界自然遺産に登録
(動画はアメリカ側)
アメリカ、モンタナ州のグレイシャー国立公園とカナダ、アルバータ州のウォータートン・レイク国立公園の国境を跨いだ世界唯一の国際公園。アメリカ側がグレーシャー国立公園でカナダ側がウォータートン湖国立公園となっていて自然保護のための国際協調のシンボルとなっている。手つかずの大自然にグリズリー、ビッグホーン、コヨーテ、マウンテン・ゴートなどの動物や数多くの鳥類や植物が生息している。
ミグアシャ国立公園
カナダ、ケベック州にあるデボン紀の化石などが出る自然保護区
1999年、世界自然遺産に登録
ケベック州、ガスペ半島にある国立公園。約4億800万~3億6000万年前のデボン紀は多数の魚類が進化・出現し「魚類の時代」と呼ばれる時代でデボン紀の代表的な魚類8種のうち、6種の魚の化石がミグアシャ国立公園で見つかっていて、公園併設の自然歴史博物館に展示されている。中でも手足のようなひれが完全に保存されている「ミグアシャのプリンス」と呼ばれる魚の化石は、ダーウィンの進化論において、魚が歩行を習得したという、極めて重要な瞬間を示す化石を見る事が出来る。
世界遺産『ケベック歴史地区』と合わせて観に行きたい。
ジョギンズの化石の崖群
カナダ、ノバスコシア州カンバーランド西部にある約3億年前の化石群
2008年、世界自然遺産に登録
ジョギンズの化石崖群は高さ23m、長さ15kmの崖で約3億年前の動物、植物、貝などの化石が沢山見つかっている。ファンディ湾は満潮と干潮の差が世界で一番高く、15m以上になることもあり、激しい海水の流れを生み、崖を浸食している。侵食された崖に化石が露出していて、樹木が立っていたままの形の化石なども見ることができる。
また、恐竜の祖先と考えられている、爬虫類最古のヒロノマスの化石が発見された。
ランス・オ・メドウ国立歴史地区
バイキングたちの伝説、新天地『ヴィンランド』と言われるランス・オ・メドウ国立歴史地区
1978年、世界文化遺産に登録
ランス・オ・メドウ国立歴史地区は1978年の世界遺産登録、第1号の一つで1492年、コロンブスの新大陸発見より約500年も前に、バイキングたちがアメリカ大陸に到達していたことを証明する遺跡で、北欧バイキングの住居によく似た木と泥で造られた集落の跡やノルウェーなどのバイキングが使っていた道具が発掘された。
ヴァイキングのレイフ・エリクソンが名付けたとされる新天地『ヴィンランド』はランス・オ・メドウ国立歴史地区のある、現在のカナダ・ニューファンドランド島が有力な説だとされている。
幸村誠の歴史漫画『ヴィンランド・サガ』好きにはたまらなくロマンのある世界遺産。あのレイフ・エリクソンが見つけ、 トールズの息子トルフィンが探し求める新天地、どうしても行きたい世界遺産の一つ。
スカン・グアイ(アンソニー島)
ハイダ族の芸術と村落址が残っている無人島
1981年、世界文化遺産に登録
スカン・グアイ(アンソニー島)はカナダ、ブリティッシュコロンビア州西部にあるクイーンシャーロット諸島内、グアイ・ハアナス国立公園の最南端にある無人島で、2000年以上前に住み始めたとされるハイダ族の廃屋やトーテムポールなどの芸術と村落址が残っている歴史的重要性が高い世界遺産。ハイダ族は白人が持ち込んだ疫病によって激減し、19世紀末にアンソニー島は廃墟となった。
グアイ・ハアナス国立公園は年間で入園できる観光客数が制限されていて公園内の自然やハイダ族の文化や精神、それを守るための注意事項など、オリエンテーションに参加して理解することが義務づけられている。
行き方はボートや水上飛行機などでのアクセスが必要になることが多く、現地からツアーに参加するのが無難そう。
ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ
6000年にわたる大草原地帯の狩猟跡
1981年、世界文化遺産に登録
アルバータ州、ポーキュパイン・ヒルにある幅300m、高さ約18mの崖の下にバッファローの骨が、多いところでは約11m以上も堆積している。この場所は、先住民ブラック・フット族が、崖にバッファローを追い詰め、崖から突き落とす狩猟を紀元前3500年以上前から19世紀までおこなっていたと考えられている。
約2kmのトレイルをハイキングしてながら効率的に狩りをする狩猟場がどのように配置されいるのか確認したり、大草原、丘陵、山脈などさまざまな眺望を堪能でき、夏季にはカフェでバイソン・バーガーや本物のペミカンを食べることが出来る。
ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプへの行き方はカルガリーから車で南に約1時間半、カルガリー発のバス・ツアーもある。周辺にキャンプ施設もあるのでいつかレンタカーを借りてキャンプをしながらカナダの世界遺産をまわりたい。
ケベック歴史地区
カナダ東部、ケベック州にある北米唯一の城塞都市
1985年、世界文化遺産に登録
州都ケベックにある「オールド・ケベック」(Old Quebec)と呼ばれる旧市街地は17世紀の初めにフランスの植民地となりケベックの原形ができあがった。ロワータウンがケベック発祥の地。
丘の上にあるアッパータウン(オート・ヴィル)と、その丘とセント・ローレンス川の間に広がるロワータウン(バース・ヴィル)に分かれている。ノートルダム・デ・ビクトワール教会、アングリカン聖堂、ローマ・カトリック大聖堂、ローマ・カトリック神学校など、中世フランスの町並みや石畳の小道が保存されている。
ルーネンバーグ旧市街
1753年に建てられた都市ルーネンバーグの歴史的な町並
1995年、世界文化遺産に登録
18世紀、イギリスによって築かれた植民都市の姿をそのまま残している歴史的な都市ルーネンバーグ。カラフルなペンキで彩られた建物が見所。伝説の大型帆船ブルーノーズII号に乗船することも出来る。
リドー運河
北米で最も古くから使われている運河
2007年、世界文化遺産に登録
カナダ、首都オタワからオンタリオ湖までの約200kmを結ぶ運河で、夏にはカヌーや沿道のサイクリングなどが出来き、冬には世界最長の7.8kmもあるスケートリンクとなる。(2005年、ギネス世界記録に登録)
リドー運河の高低差は約25mあるので船で行き来無い為、その高低差を乗り越えるために8つの水門、オタワロックが造られる。中に船を入れて水門を閉め、水を抜いたり、ためたりすることで船の上げ下げを可能としている。
グラン=プレの景観
アカディア文化の発祥の地
2012年、世界文化遺産に登録
1680年頃、アカディアの入植者でポール・ロワイヤルの集落から東に旅したピエール・メランゾン(Pierre Mellanson)によって創設。
グラン・プレの風景はいつでも堪能可能だがグラン・プレ国定史跡は5月から9月までのみ営業。
レッド・ベイのバスク人捕鯨基地
世界遺産、初の水中文化遺産
2013年、世界文化遺産に登録
カナダ、ニューファンドランド・ラブラドール州レッド・ベイ(英語版)にあるカナダ国定史跡。陸上と海底の遺跡に16世紀バスク人の捕鯨基地が保存されている。1550年〜1625年までレッド・ベイはヨーロッパのバスク人たちの主要な捕鯨基地のひとつとなっていた。沿岸での捕鯨、クジラの解体・鯨油の精製・貯蔵などのが行われ、ヨーロッパに出荷されていた。
ミステイクン・ポイント
約6億年前に棲息していた地球最初期の多細胞生物群
Mistaken Point
2016年、世界文化遺産に登録
ニューファンドランド島、アバロン半島東南端にある生態系保護区(全長17kmの断崖)で、先カンブリア時代末期に棲息していたエディアカラ生物群の化石の産地。1967年にシヴァ・バラク・ミスラによって発見された。約6億年前に棲息していた地球最初期の多細胞生物群であるエディアカラ生物群は骨格や殻を持っていない生物であるために化石として残りづらく、世界的に見ても非常に珍しく貴重である。2016年に『ミステイクン・ポイント』の名称でカナダの世界遺産に登録された。
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