トルコの世界遺産、一覧 全13カ所のリスト

2014年、『ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国発祥の地』と『ペルガモンとその重層的な文化的景観』の二つの文化遺産が登録されて世界遺産の登録数が13物件になったトルコ。
親日国家としても有名で人々がとても親切だと言われている。自分の友人もトルコに行った際、とても良い国だったと言っていたのでかなり楽しみにしている国の一つ。また、現在はトルコリラも対円でかなり安値の水準なので旅行しやすい。
イスタンブール歴史地域
トルコ最大の都市イスタンブールの旧市街
1985年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iii)(iv)
トルコ最大の都市イスタンブールの旧市街にある歴史的建造物群がユネスコの世界遺産として登録されている。イスタンブールは古来よりアジアとヨーロッパの接点に位置していたので東西文明の十字路と言われていて15世紀にはオスマン帝国の首都となった。見所は『ヴァレンス水道橋』、『テオドシウスの城壁』、『アヤ・ソフィア大聖堂(アヤ・ソフィア博物館)』、『トプカプ宮殿』など、中でも世界最大のモスク『ブルー・モスク(スルタン・アフメト・モスク)』は一番の見所。
ディヴリーイの大モスクと病院
ディヴリーイにある大モスク
1985年、世界文化遺産に登録 / (i)(iv)
1228年〜1229年にかけてスィヴァス県のディヴリーイに大モスク(ウル・ジャミィ)は建設された。また、大モスクはイスラムとアナトリアの混合様式が特徴となっている。付属する病院(ダリュシュシファ)は、エルズィンジャンの支配者の娘トゥラン・メレク・スルタンの発願により建設された。中世の文化を保存している事などが評価され世界遺産に登録された。
ハットゥシャ:ヒッタイトの首都
ヒッタイト帝国の遺跡
1986年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iii)(iv)
ハットゥシャは紀元前17世紀〜紀元前13世紀に繁栄したヒッタイト帝国の都で現在は『』、『大神殿跡』、『突撃門』、『街神殿群跡』、『獅子門』、『ハットゥシャの城壁』などの遺跡が残っている。ヒッタイト帝国は高度な製鉄技術を持ちメソポタミアを征服した。最初の鉄器文化を築いたと考えられている。紀元前17世紀と言えば4000年近くも昔なので相当進んだ文明を持っていたのだと推測される。
ネムルット・ダー
国王アンティオコス1世の墳墓
1987年、世界文化遺産に登録 / (i)(iii)(iv)
紀元前1世紀に栄えたコンマゲネ王国、国王アンティオコス1世の円錐形の墳墓で、ネムルツト山山頂にある。ギリシア神話の神ゼウス、アポロン、ヘラクレス、王国の守護女神テュケ、王自身の巨大な神像の頭部が五体並んでいる。
クサントス-レトーン
古代リュキアの都市
1988年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)
トルコ南部アンタルヤ県にある古代リュキアの都市の都市遺跡クサントスとレトーン。古代ローマの遺構なども残されており、劇場、教会、葬祭塔、神殿などの遺跡がある。
サフランボル市街
香料サフランの集積地として発展した街
1994年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)(v)
サフランボル市街はカラビュック県にあり名前の由来は、香料サフランの集積地として発展した事による。博物館や25のモスク、5つの霊園、8つの歴史的な噴水、5つのトルコ式浴場、3つの隊商宿、歴史的な時計や日時計、数百に上るイスラーム建築などが残されている。
トロイの古代遺跡
トロイの木馬で有名な遺跡
1998年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)(vi)
「イリアス」の作者であるホメロスの創作と言われていた古代都市トロイが実際にあった事を証明した遺跡で、トルコ北西部のビガ半島、ヒッサルリクの丘にある。遺跡の入り口に、あの有名な「トロイの木馬」の複製が建っている。
セリミエ・モスクと複合施設群
かつてオスマン帝国の首都だった街
2011年、世界文化遺産に登録 / (i)(iv)
トルコ西部・国境の街エディルネはかつてオスマン帝国の首都だった。エディルネに立つセリミエ・モスクと4本のミナレット(細くて高い塔)とマーケット、時計塔、庭園、図書館などの建築物群が世界遺産に登録されている。これらは16世紀の建築家スィナンの最高傑作と言われている。
チャタルホユックの新石器時代遺跡
トルコ東部、南アナトリアにある新石器時代の遺跡
2012年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)
チャタルホユックの新石器時代遺跡はトルコ東部、南アナトリアのコンヤ平原の2つの丘陵で1958年に人類最古の集落跡として発見された新石器時代の遺跡群。東の丘陵からは紀元前7400~前6200年頃の新石器時代の堆積や壁画、レリーフ、彫刻などが発掘され、西の丘陵は、紀元前6200年~前5200年頃の金石併用時代の文化的な進化の様を示しているとされる。
ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国発祥の地
オスマン帝国最初の首都
2014年、世界文化遺産に登録
ブルサはオスマン帝国最初の首都で歴史的建造物が多く残っている。ジュマルクズックは700年もの歴史を持つ街で、当時の住宅の様子がうかがえる。商業文化、農村生活のコミュニティが残るブルサとジュマルクズックは、オスマン帝国の生活の様子を表す良い例となっている。
ペルガモンとその重層的な文化的景観
2014年に登録された新しい世界遺産
2014年、世界文化遺産に登録
イズミルのペルガモン(ベルガマ)遺跡はバクルチャイ平原の高台にあり、アクロポリスは、古代ペルガモン王国の首都で現在も『神殿』、『劇場』、『柱廊』、『ギムナジウム』、『祭壇』、『図書館』などが残っている。他の丘には『石彫りのキベレの聖域』などが残っている。
ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群
巨大な地下都市のあるカッパドギア
1985年、複合遺産に登録 / (i)(iii)(v)(vii)
ギョレメ国立公園はカッパドキア地方ネヴシェヒル県にある国立公園で、奇岩群と古代ローマ時代にギリシア人のキリスト教徒によって建設された巨大な地下都市がある。見所は沢山あり中でも『妖精の煙突と呼ばれる奇岩』、『ギョレメ谷』、『ギョレメ国立公園』、『岩窟教会』、『カイマクル・デリンクユあるいはオズコナックの地下都市』、『ゼルヴェ谷』、『アヴァノスとその陶器』、『ウチヒサルの岩の要塞』、『ウフララ渓谷とソアンル』など。個人的にはトルコでヒエラポリスの次に行きたい世界遺産。
熱気球に乗って上空から見る事も出来るらしく是非とも乗ってみたい、料金は150ユーロ程度だそうなので2万円前後。(出費がかさむ)
ヒエラポリス-パムッカレ
トルコで最も有名な世界遺産の一つ
1988年、複合遺産に登録 / (iii)(iv)(vii)
パムッカレはトルコ西部・デニズリ県にある石灰華段丘からなる丘陵地で、ヒエラポリスは2世紀頃に存在したローマ帝国の都市で現在は遺跡が残っている。真っ白い石灰華段丘の温泉はトルコで一番行ってみたい世界遺産。
トルコは歴史的、文化的に豊かで独特の可能性を持もっているのでユネスコの世界遺産暫定リストに文化部門49件、文化と自然の融合部門で2件、自然部門で1件、合計52件が登録されている。今後、世界遺産大国として発展する可能性を秘めている。トルコに行った際には世界遺産暫定リストもチェックしつつ、寄れる所は寄って世界遺産を先取りハンティングしたいと思う。
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