世界遺産『ベルリンの近代集合住宅群』の場所、行き方
ベルリンの近代集合住宅群
Berlin Modernism Housing Estates
2008年に世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
1913年から1934年にかけて建設されたベルリンの6か所にあるモダニズム集合住宅。そのコンセプトとなったのは、居住者への「光と風と太陽」。近代的で明るく、機能的で快適、そして何より低所得者でも支払える、キッチンとバスルーム、バルコニー付きの住宅。
まぁようするに日本で言うところの団地だ。
なんで団地なんかが世界遺産に登録されているのかと言うと設計や建築に当たったがバウハウスの初代校長ヴァルター・グロピウス、ブルーノ・タウト、マルティン・ヴァグナー、ハンス・シャロウンといった当時の代表的な建築家たちで、とても100年前のデザインとは思えないほど斬新で機能的だからと言うのもあるが、後に世界の集合住宅の様式に多大な影響を及ぼした点などが評価されたそうだ。
団地は全部で6カ所に点在しており、全部まわるのはなかなか大変だった。特に初日は雪が降り、3カ所で断念した為にこの団地を全てまわる為に2日も掛かってしまった。
特に場所などを調べるのが大変だったので簡単な行き方とGoogleMapへのリンクも記載しておく。建築に興味のある人か俺たちのように世界遺産をまわっている人以外には全く興味のない場所だろうけれど・・・
ファルケンベルク庭園集合住宅 (Gartenstadt Falkenberg)
1913年〜1916年、ようするに大体100年前に建てられた。
設計者:ブルーノ・タウト、ハインリッヒ・テッセノウ
綺麗な色の集合住宅でとても100年前に建てられた住宅とは思えない。俺たちが住んでいた築40年ちょっとのスバルマンションとはえらい違いだった。
何で俺たちはベルリンまで来て、雪が降るなか苦労して、こんなマニアックな団地を見て回っているのだろうか?
アクセスはS8、S85の電車でGrunau駅から徒歩すぐ
地図
ブリッツ集合住宅 (Großsiedlung Britz – Hufeisensiedlung)
1925年〜1930年
設計者:ブルーノ・タウト、マーティン・ワーグナー
恐らくこの六つの団地の中でメインとも言えるべきU字型に造られた素晴らしき景観の団地。
とってもオシャレだけど雪がきつくて早く帰りたい・・・
中庭、きっと春は最高なのだろう。でも、今は冬だ。
アクセスは地下鉄のU7でParchimer Allee駅より徒歩すぐ
地図
カール・レギエン集合住宅 (Wohnstadt Carl Legien)
1928年〜1930年
設計者:ブルーノ・タウト、フランツ・ヒリンガー
6つの団地の中で一番、都心にある。それにしても全ての団地は駅から近いのが唯一の救い。
こう言うのを見ているとなんでこの団地はこんなに綺麗なのに俺たちが住んでいた団地はたかが40年ちょっとであんなにボロくなるのか?日本の建築はしょぼすぎるのではないかと不安になる。
この日はこの団地を見終わった後、雪が辛すぎるので安宿に帰る事にした。
アクセスは電車でS9、S85、S41、S42(リング内、山手線のようなもの)のPrenzlauer Allee駅から徒歩すぐ
地図
雪と寒さにやられながら、ホテルの近くの駅まで辿り着くと俺たちの苦労をあざ笑うかのように綺麗な空が広がっていた。
白い街 (Weiße Stadt)
1929年〜1931年
設計者:オットー・ルドルフ・サルヴィスベルク、ブルーノ・アーレンズ、ウィルヘルム・ブーニング
なんだか凄く良いタイミングで写真が撮れたからこの団地は満足度が高い。
更にここから隣の『シラー公園の集合住宅』まで歩いて行けるので一気に2つまわる事がで来るのもGood。
アクセスは地下鉄U8のParacelsus-Bad駅から徒歩で数分。
地図
シラー公園の集合住宅 (Siedlung Schillerpark)
1924年〜1959年
設計者:ブルーノ・タウト、マックス・タウト、ハンス・ホフマン
お隣の団地『白い街』から歩いてきたが数分だった。
団地のすぐ向かいにはバスケットリングや卓球の台が備え付けられており、住民が利用出来るようになっている。子供の頃に住みたかった。
アクセスは地下鉄U6のRehbergeより徒歩すぐ(お隣の団地、白い街から徒歩数分)
地図
ジーメンスシュタット集合住宅 (Großsiedlung Siemensstadt)
1929年〜1934年
設計者:ハンス・シャロウン、ウォルター・グロピウス、オットー・バートニング、フレッド・フォーバット、ヒューゴ・へリング、ポール・ヘニング
なんて言うかとても近代的。例えば日本のバブル期に建ったマンションだと言われても全く違和感が無い。
壁を綺麗に塗り直しているからかもしれないが良く手入れされておりとても古い団地には見えない。なんで日本の古い団地は見るからにボロボロなのだろう?手入れの問題か、それとも造りの問題なのか?
アクセスは地下鉄U7のSiemens-dammより徒歩すぐ
地図
かなりキツかったけれども全部まわる事が出来た。本音を言えば、ベルリンまで来て懸命に団地をまわるのは辛いものがあった。世界遺産ハンターか建築系に興味がある人以外、この世界遺産は来てもしょうがないと思う。正直な話、まったくオススメ出来ない世界遺産だった。
最後に、この世界遺産をまわるにあたって下記のサイトが一番参考になった。
ユネスコ世界遺産モダニズム集合住宅群(2):六つの集合住宅群
俺たちがベルリンで泊まった安宿
アムステル ハウス ホステル(Amstel House Hostel)
![]()
一泊30ユーロくらいだったのでベルリンにしてはかなり安かった。若い人たちが多いので夜、うるさい事がネックだが値段を考えれば我慢出来るレベル。
スタッフの人もフレンドリーだったのでおすすめ。
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