フィレンツェのドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)
フィレンツェのドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)
Duomo (S. Maria del Fiore)
1296年に着工されなんと175年もの歳月をかけて完成され、フィレンツェのシンボルとなったドゥオーモ。石積み建築のドームとしては今でも世界最大の規模を誇る。
イタリアの中でもっともオススメの世界遺産のひとつ『フィレンツェ歴史地区』の一番の見所で、ドゥオーモとジョットの鐘楼に登る事が出来る。料金はひとり15ユーロと高いが今まで内覧してよかった世界遺産の中で一番のオススメ。
ドゥオーモとジョットの鐘楼の両方に登ると相当体力を消費するので一日掛けてゆっくりと見学する事をおすすめしたい。
俺たちは三ヶ月以上掛けてロシアからヨーロッパを旅して来たがこんなに凄い教会は初めて見た。大きさも凄いし、装飾も凄い、色々と凄すぎてドガァーーンと見るものを圧倒するパワーを持った教会だった。
最初に来た時は休日だった為にディズニーランド級に人が並んでいて、入るのを挫折したドゥオーモだったが平日に来たら並ばずに入る事が出来た。
ドゥオーモの天井
ヴァザーリやその弟子によるフレスコ画『最後の審判(Giudizio Universale)』が描かれている。
ドゥオーモから見下ろすジョットの鐘楼
ドゥオーモだけでも登るのが結構大変だったのにこのジョットの鐘楼にも後で登る事になる。
登るのは大変だが、屋根のない博物館と称されるフィレンツェの素晴らしい街並を一望する事が出来る。
世界一美しい街を名乗るだけあってフィレンツェの街並は確かに美しい。
次に登るのはこのジョットの鐘楼だが流石に足の疲労感が半端じゃないのでカフェで休憩してから登る事に。
イタリアのカフェはコーヒー1杯が大体1ユーロ〜3ユーロくらい。アメリカーノを頼まないとエスプレッソが出てくる、俺はなんだかんだ言って最後までエスプレッソには慣れなかったなぁ。もっとも頼みやすいのはカプチーノ、ほぼ外しがない。
ジョットの鐘楼の階段
この階段をひたすら登る訳だがドゥオーモを登った疲労がしっかり残っており、三階くらいまで登るとバテだした。俺たちは今まで結構な数の塔を登ってきているし、毎日5kmとか日によっては10km以上歩き回っているので足腰は鍛えられているはずなのにキツい。
ジョットの鐘楼から見下ろすフィレンツェの風景
頂上まで登って行くと若い日本人の男の子がバテて座り込んおり、彼女に『ドゥオーモも登るんだからね!』と叱咤されていた。そうか、彼らはジョットの鐘楼から登りはじめたのか『御愁傷様、ドゥオーモの方がキツいぜ』と心の中で呟いた。
俺のオススメはドゥオーモから先に登ること。ジョットの鐘楼は大した事ないけどドゥオーモは結構キツいから足がパンパンになる前にドゥオーモに登っておいた方が楽だ。ジョットの鐘楼の後にドゥオーモはキツい。
はっきり言ってジョットの鐘楼もドゥオーモも見える風景は大して変わらないのだけれどもジョットの鐘楼に登るとドゥオーモを見下ろす事が出来る。この風景を見る為に登ってきたようなもの、これぞフィレンツェ。
二本の塔に登った後はゆっくりとドゥオーモの中を見学。
やっぱり天井のフレスコ画『最後の審判』はすごい。
最後に洗礼堂(左の建物)
写真を撮る時に邪魔だよこの建物はとか思っていたけれども何気に内部は凄かった。
天井には金ぴかの曼荼羅みたいなものが描かれている。
とにかくキンキラキンのピッカピカだったが、それでいて厳格な雰囲気だった。
正直、このサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂だけで半日は潰せるくらい見所がありフィレンツェに来たのならゆっくりと見てまわってほしい。俺たちの中では今まで見た教会の中で一番の教会だったので強くオススメしたい。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂からは、この風景が見られたので大満足。
世界遺産『フィレンツェ歴史地区』の記事
屋根のない博物館『フィレンツェ歴史地区』| イタリアの世界遺産
フィレンツェで泊まった安宿
クアドラ キー レジデンス(Quadra Key Residence)
一泊40ユーロ前後で泊まれるのでやや安い。スタッフの人がとても親切だったのでオススメ。
ただ、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅までけっこう遠いのでバスに乗る必要あり。アクセスは22番のバスが便利でフィレンツェ駅からは30番、35番のバスでも帰ってこれる。
関連記事
-
日帰り出来る世界遺産『日光の社寺』
『日光の社寺』新宿から片道1660円で日帰り出来る世界遺産 栃木県にある世界的に有名な
-
醍醐寺(だいごじ)| 世界遺産『古都京都の文化財』その3
宇治市にある平等院と宇治上神社を見た後に醍醐寺へやってきた。京都では初日の内に京都駅から離れ
-
チェスキー・クルムロフ歴史地区 | チェコの世界遺産
11月16日 俺たちはチェコでもっとも有名な観光地のひとつ世界遺産『チェスキー・クルム
-
ガウディの師匠リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー作の世界遺産『バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院』
バルセロナを代表する建築物と言えばもちろんサグラダ・ファミリアをはじめとする『アントニ・ガウ
-
中世都市トルン(トルニ)| ポーランドの世界遺産
タリン、リガ、ヴィルニュス、ワルシャワと世界遺産に登録されているヨーロッパの旧市街をまわり、
-
ワルシャワ歴史地区 | ポーランドの世界遺産
ワルシャワ歴史地区 英名:Historic Centre of Warsaw 1980年
-
ケルナヴェ古代遺跡(ケルナヴェ文化保護区) | リトアニアの世界遺産
ケルナヴェ古代遺跡(ケルナヴェ文化保護区) Kernavė Archaeological
-
プエブラ歴史地区 | メキシコの世界遺産
12月8日〜9日 俺たちは、メキシコシティから日帰りで行く事も出来る世界遺産『プエブラ
-
エルサルバドルの世界遺産
エルサルバドル共和国の首都はサンサルバドルで公用語はスペイン語。米州大陸部全体で最小の国家だ
-
パオアイにあるサン・オウガスチン教会 | 世界遺産『フィリピンのバロック様式の教会』の一つ
ホテルの朝食の絶望的な不味さに挫折して朝食はコーヒーと目玉焼きのみとなった。フィリピンの食事
トラックバック用URL