セカンドクラスのバスでカンクンへ
公開日:
メキシコ
カンクンで泊まったロサスシエテの玄関。バーベキューとか出来ちゃうこう言う空間、俺たちの基地にもこう言うみんなでワイワイ出来るような場所が欲しいな。
セカンドクラスのバスでカンクンへ
2016年12月31日
世界遺産であるマヤ遺跡『チチェンイッツァ』のハントを終えた俺たちは、バヤドリドからメキシコ最後の目的地であるカンクンを目指す。料金はセカンドクラスのバスで113ペソ。
バヤドリドからカンクンまでは、地図上だと大した距離ではないので何も考えずにセカンドクラスのバスを前日に取ってしまったのだがこれが大失敗だった。何せこの日は大晦日だ、バスターミナルは尋常じゃないくらいに混んでいて、9:30発のはずのバスは大幅に送れ、結局、出発出来たのは10:20だった。
セカンドクラスのバスはADOのバスとは違い、指定席ではなく自由席なので並んで席を確保しなければならない。ただでさえ激混みでキツいバスターミナルで並びながら待っているのにバスは一時間遅れ、ようやくバスが来たと思ったらメキシコ人たちにもみくちゃにされながら今までの列は何だったの?状態。
ふざけんなよこのクソ野郎どもがぁ!
俺は横入りとかされるのが好きじゃないからもみくちゃにされた人ごみをかき分けて何とか二人分の席を確保する事に成功した。実は、バスを並んでいる時からこりゃ失敗したとか思って、もうセカンドクラスのバスチケットを捨ててADOの指定席の一等バスで行こうと考えていた。しかし、ADOのバスチケットは既に売り切れており、このまま並んでセカンドクラスのバスで行く事を余儀なくされたのだった。
セカンドクラスのバスが113ペソ(約650円)で、指定席の一等バスが200ペソ(約1100円)で差額はたったの500円くらい。
あぁ、とにかく、えらい苦労をしてようやく席に座ってほっと胸を撫で下ろしたんだ。だけど、このバスには、座席以上の人が沢山乗ってきて、運悪く、杖をついたよぼよぼのじいさんが俺の横に立っている。俺は別にいい人でもないし、基本的に他人の事なんて知ったっちゃないってタイプの人間なのだけれども、さすがに俺の隣でよぼよぼの杖をついたじいさんが立っているのはバツが悪い。
このじいさんの事なんて、正直な話、俺の視界に入らなければどうでもどうでもいいんだけれども、無視出来るほど図太くも無い。俺は、自分のこういう半端なところが好きじゃないのだけれども、そうは言っても仕方が無い。きっと承太郎だったら無視しただろうななんて思いながら席を譲って床に座る事にした。
すっげー並んで、くっそ苦労して座席を確保したのに、自分の半端さに自己嫌悪しながら床に腰を下ろすと、不意に悶々と考えていた事が全てがどうでもよくなって、心がひとつ自由になれた気がした。
ま、床も悪く無ない。
そもそも、金持ってる外国人は、セカンドクラスなんて乗るべきじゃないんだ。俺らは座席指定のあるADOのバスに乗るべきだったんだ。俺たちがセカンドクラスの席に座れば当然、その分、座れないメキシコ人が出て来る。特に年末の混んだ時期に彼らの迷惑になっているのは俺たちの方で、当然、俺たちが床に座るべき。
そう思うと気持ち的にすごくすっきりして気分が良くなったのだけれども、このバス、バカじゃね?って言うくらいに冷房をガンガンに効かせやがる。俺の座っていた通路はまるで冷蔵庫状態。
勘弁してくれよ・・・
って思いながら数時間すごしましたとさ。
このあと、カンクンに着いた俺たちはロサスシエテと言う日本人宿で年越しをした。着いてそうそう、年越バーベキューにも誘ってもらえて久し振りのリトルジャパンを満喫した。この宿は、結構、ダラダラと出来ちゃう沈没宿で、俺たちは8日間も何もせずにダラダラと過ごしてしまった。
これが、カンクンでダラダラしていた時の日記。
カンクンの日本人宿、ロサスシエテのHP
http://www.geocities.jp/cancunrosas7/
そんな訳で、次回からいよいよキューバ編
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