サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群 | ロシアの世界遺産
かつて政帝ロシアの都でいつの時代も文化の中心であるサンクトペテルブルク(サンクト・ペテルブルグ)はヨーロッパで一番美しい街の1つに数えられている。
歴史ある数々の建物や豪華な宮殿などが建ち並ぶ街並からは想像も出来ないが300年ほど前までは何も無い湿地帯だったそうだが今ではバロック様式・新古典主義にロシア文化が融合したロシア第二の都市となっている。
サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群
Historic Centre of Saint Petersburg and Related Groups of Monuments
1990年に世界文化遺産として登録。
1703年にピョートル大帝がバルト海に開かれた港と要塞を造ったのが始まりで新しい街の名前をドイツ風に『サンクトペテルブルク(聖ペテロの町)』と名付けた。街並は当時のヨーロッパを模して建てられているために中世のヨーロッパの街並が今も残っている。
ロシアでは一番の観光地になっておりモスクワよりも観光客が多いそうだ。
一番の見所はエルミタージュ美術館
レオナルド・ダ・ビンチの聖母子の2点やラファエロ、ミケランジェロ、ルーベンス、レンブラント、ゴヤなどの作品とルノワール、セザンヌ、モネ、ゴーギャン、ゴッホ、ピカソ、マティスなどの近代美術のコレクションも豊富な世界に誇る美術館で観光客も多い。
また、館内はサンクトペテルブルク随一の宮殿にもなっているので館内を歩いているだけでも楽しい。
詳しくは
エルミタージュ美術館 | 世界遺産『サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群』
血の上の救世主教会(スパース・ナ・クラヴィー教会)
個人的に一番気に入った建物は『血の上の救世主教会』で独特のクーポラがモスクワのポクロフスキー聖堂に勝るとも劣らない。こちらの教会の方が色が地味で渋みがあって古そうだが1907年に完成した比較的新しい教会でおどろおどろしい名前の由来は皇帝アレクサンドル2世が暗殺された場所の上に息子のアレクサンドル3世が建てさせたため。
この教会は本当に見応えがあるので超おすすめ。
イサク聖堂
1858年に政帝ロシアのシンボルとして建設された大聖堂で世界でもっとも大きな教会建築のひとつと言われている。
確かにかなりデカくて存在感のある教会だった。
旧海軍省
イサク大聖堂のすぐ近くにあるのでついでにまわると良い。
カザン聖堂
1811年に完成したサンクトペテルブルクのシンボル的聖堂。
これもかなりの見応えがある教会だった。
ストロガノフ宮殿
イサク聖堂のすぐ近くにある宮殿。
これらの世界遺産は全てネフスキー大通り付近にあり歩いてまわる事が出来る。
ペトロパブロフスク要塞にあるペトロパブロフスク聖堂
運河を渡ったところにある要塞と教会。
世界遺産に登録されている地区など
『サンクトペテルブルク歴史地区』、『クロンシュタット歴史地区』、『クロンシュタット要塞』、『ペトロクレポスチ歴史地区』、『オレシェク要塞(シュリッセリブルク要塞)』、『プーシキンの町の宮殿と庭園および歴史地区』、『パヴロフスクの町の宮殿と庭園および歴史地区』、『プルコヴォ天文台』、『ロプシャ村の宮殿と庭園』、『ゴスティリツィ村の宮殿と庭園』、『タイツィ村の宮殿と庭園』、『ガッチナの町の宮殿と庭園および歴史地区』、『トロイツェ・セルギー修道院の建造物群』、『ストレリナの町の宮殿と庭園および歴史地区』、『ミハイロフカ宮殿と庭園』、『ズナメンカ宮殿と庭園』、『ペテルゴフの町の宮殿と庭園および歴史地区』、『ソプストヴェンナヤ・ダーチャ宮殿と庭園』、『セルゲエフカ宮殿と庭園』、『ロモノソフの町の宮殿と庭園および歴史地区』、『パヴロヴォ村とコルトゥシ村』、『ジノヴィエフ邸』、『シュワロフ邸』、『ヴィアゼムスキー邸』、『セストロレツキー・ラズリフ湖』、『イリヤ・レーピン邸』、『コマロヴォ村の墓地』、『リンドゥロフカの森』、『ネヴァ川の河岸と堤防』、『イジョラ段丘』、『ドゥデルゴフの丘』、『コルトゥシの丘』、『ユッキの丘』、『道路(モスクワ街道など)』、『航路筋(海上航路やペテルゴフ航路など)』、『栄光の緑地帯』の36件が登録されている。
あまりに多すぎて全ぶ見るのは早々に諦めたがサンクトペテルブルクはとても美しい街で何処を見ても重厚な歴史を感じられる街だった。ロシア最大の観光地と言うのもうなずける。
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