十円玉の建物や一万円札の鳳凰で有名な平等院 | 世界遺産『古都京都の文化財』その1
最初の二日で奈良の世界遺産『古都奈良の文化財』と『法隆寺地域の仏教建造物』をまわり京都奈良の旅、三日目からはいよいよ『古都京都の文化財』をまわる。
最初に目的地に選んだのは京都の中心地から外れている平等院と宇治上神社。この二つをまわり、そのまま醍醐寺を目指し京都の中心地に戻り、東寺、西本願寺をまわると言うルート。あわよくば途中で二条城にも寄りたいところ。
この平等院は、10円玉に描かれている有名なお寺で、一万円札に描かれている鳳凰のモデルもあり、ある意味、日本一有名なお寺かもしれない。
鳳凰堂 十円玉の表面に描かれている平等院の国宝
鳳凰堂は10円玉に描かれている有名な建物で、屋根に付いている鳳凰は一万円札のデザインに使われている鳳凰。まさに日本人なら誰でも知っている建物と言う事になる。
一万円札のデザインの元になった鳳凰
火の鳥みたいでカッコいい、と言うかどちらかと言えば鳳凰を元に火の鳥が作られたのか。やっぱり日本人にとって一万円札っていうのは特別な存在だからこの風景は感慨深いものがある。
流石にここは人気でみんな写真を撮っていた。何せ、ここがかの有名な10円玉の風景なのだから。
鳳凰堂は1053年に関白藤原頼通によって平等院に建立された阿弥陀堂で華やかな藤原摂関時代をしのぶことのできるほとんど唯一の遺構として貴重な建築。池の中島に建てる事によって、極楽の宝池に浮かぶ宮殿のように水面 に姿を映すと言われている。平等院で一番の見所。
堂内には金色の丈六阿弥陀如来坐像(国宝)が端坐し、壁および扉には九品来迎図、背後の壁には極楽浄土図が描かれている。
平等院(びょうどういん)
京都府宇治市にある藤原氏ゆかりの寺院で開基は藤原頼通、開山は明尊、本尊は阿弥陀如来。阿弥陀堂中堂大棟の南北両端部に設置されていた金銅製の鳳凰像は壱万円紙幣裏面左側に描かれている。また、『鳳凰堂』が10円玉に描かれている。
平等院にある国宝は
『鳳凰堂(中堂・両翼廊・尾廊)4棟』、『阿弥陀如来坐像』、『木造雲中供養菩薩像 52躯』、『木造天蓋』、『鳳凰1対』、『梵鐘』、『壁扉画14面』
住所:京都府宇治市宇治蓮華116
拝観は午前8:30~午後5:30 年中無休
拝観料は600円
JR奈良線「宇治駅」から徒歩約10分、京阪電鉄宇治線「宇治駅(京阪宇治駅)」から徒歩約10分
世界遺産 平等院の公式サイト
http://www.byodoin.or.jp/
平等院ミュージアム鳳翔館
平等院ミュージアム鳳翔館は宗教法人初の総合的登録博物館で、鳳凰堂を中心とした庭園の風致と調和した外観を実現するために大半を地下構造とした近代的なミュージアム。すごくモダンなのだけれども平等院に馴染んでいて雰囲気が凄くいい。賛否両論あるらしいが俺は好き。
国宝の梵鐘、国宝の雲中供養菩薩が全52躯のうちの26躯、国宝の鳳凰1対、重要文化財の観音菩薩像、市指定帝釈天像、市指定地蔵菩薩像(以上平安時代)、府指定平等院修造勧進状、平等院古図、発掘出土品(平安時代鬼瓦、創建期軒瓦、創建当時土器 など)が展示されている。
中でも国宝である『雲中供養菩薩』がもの凄く良くて、筋斗雲(きんとうん)に乗っている菩薩の像に見とれてしまった。写真を撮れなかったのがもの凄く残念。危うく写真集みたいなものを買うところだった。
昔の雲のデザインって本当にカッコいい。『雲中供養菩薩』は今回の京都奈良の旅で見た仏像達の中で一番のお気に入り。
浄土院
浄土院は平等院の塔頭で、15世紀後半に平等院修復のために開創した寺と伝えられている。
不動堂
不動明王を本尊とする最勝院の本堂。
観音堂 平等院の重要文化財
観音堂は非公開の建物で、鎌倉時代前期に創建当時の本堂跡に再建されたと言われている。内部には法橋徳応のニ天像、不動明王像が祀られている。
観音堂の周りの雰囲気も凄く良い。
平等院を一通り見て回った後、宇治川を渡って宇治上神社を目指す。
古都京都の文化財
古都京都の文化財は全部で17件もあり、残の3日で全部まわりきるのは至難の業。断腸の思いで何件かは外さないといけない。タクシーを駆使して無理矢理まわればまわりきれない事も無いかも知れないが時間が無いので全てが中途半端になってしまう、それは嫌だった。見たい場所を見たいだけ見て、時間が無くなったら後は諦める事にする。
古都京都の文化財
賀茂別雷神社 (上賀茂神社)、賀茂御祖神社 (下鴨神社)、教王護国寺 (東寺)、清水寺(地主神社を含む)、延暦寺、醍醐寺、仁和寺、平等院、宇治上神社、高山寺、西芳寺 (苔寺)、天龍寺、鹿苑寺 (金閣寺)、慈照寺 (銀閣寺)、龍安寺、西本願寺、二条城
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