『ジョジョの聖地巡礼』メキシコで本物の石仮面を発見！

公開日： 2018/12/17 漫画の旅ジョジョベラー

写真はメキシコシティーにある人類学博物館に貯蔵されている本物の石仮面。

西暦12世紀から16世紀にかけメキシコ中央高原に強大で勇猛な王国があった！
国家的規模のすさまじい生贄と人肉食いの儀式を伴うこの文化！

その名を太陽の民アステカ！

その中にこの石仮面の能力で世界に君臨しようとする野望をもつ一族がいた！
石仮面は彼らに伝わる奇跡！
永遠の生命と真の支配者の力をもたらす！

しかし！
ある時その部族は目的をとげず忽然と歴史から姿を消す！
無人の廃墟を残して！

『ジョジョの奇妙な冒険』 1巻の冒頭より

ジョジョの聖地　メキシコ

『ジョジョの奇妙な冒険』は第１巻の冒頭でアステカの民が石仮面を被り儀式をしているシーンから始まる。
また、第2部の冒頭でもとある、メキシコの奥地にある遺跡から物語がスタートする。

石仮面の伝説と柱の男の起源はメキシコであり、『ジョジョの奇妙な冒険』の始まりの地である。
しかし、単行本をいくら読んでも決定的にこの場所だと言う聖地が発見出来ない架空の聖地なのだ。

だが、アステカの遺跡からは実物の石仮面が発掘されていたり、本物のアステカの祭壇は数多く実在する。

俺は石仮面の謎と起源を追求する為にアメリカ大陸最大の都市メキシコシティーへと旅だった。
メキシコのイメージと言えば麻薬戦争、治安が悪い、すぐ殺されるなどあまりいいイメージを持っていないな方が多いと思う。俺もブレイキングバッドやナルコスなどの海外ドラマを見ているからそんなイメージを持っていた。実際のところ、半分は当たっている。

しかし、治安が悪いことは確かだけれども旅行できないほど治安が悪いと言うわけでもない。むしろ、物価は安いし、飯も結構うまく、見所は多いし、海は綺麗で最高に楽しい国だった。ただし、英語がほぼ通じないスペイン語オンリーの環境はそれなりに辛いので覚悟が必要だ。

テオティワカン遺跡

メキシコにあるジョジョの聖地としてもっとも有名なのがテオティワカン遺跡。この遺跡には太陽のピラミッドと月のピラミッドがあり、ビジュアル的には月のピラミッドの方が『ジョジョの奇妙な冒険』第１巻の冒頭に出てくるアステカの祭壇に似ている。

この遺跡は名前からもわかる通り、紀元前2世紀から6世紀まで繁栄したテオティワカン文明の遺跡でアステカの遺跡ではない。しかし、12世紀ごろにやって来たアステカ人たちが廃墟となったこの遺跡を発見し、あまりにも高度な文明のこの遺跡をテオティワカン（「神々の都市」と言う意味）と呼び崇拝した。つまり、アステカ人がこの遺跡で石仮面の儀式をやったとしても辻褄が合うのだ。

最近では、モーニング娘の飯窪春菜さんがこのテオティワカンでジョジョ立ちをしたと言う記事を読んだが、恐らく、このメキシコにあるテオティワカン遺跡がジョジョの聖地となったのはジョジョ立ち文化を流行らせ、なんとあの荒木先生の前でもジョジョ立ちを披露したと言われる『文芸ジャンキーパラダイス』さんのこの記事が発端だと思われる。

テオティワカン遺跡がジョジョの聖地となった伝説の記事
石仮面装着inアステカ遺跡（メキシコ・ティオティワカン２００３年８月）

もちろん、俺も偉大な先輩である文芸ジャンキーパラダイスさんの大ファンで、昔からジョジョ立ちの記事はすごく楽しみにしていた。
だから俺も、メキシコに行った際には必ず行きたいと思っていたジョジョの聖地だった。

しかも、このテオティワカン遺跡からは本物の石仮面が発掘されている。
メキシコで一番のジョジョの聖地と言っても過言ではない。

これらの石仮面はテオティワカン遺跡に併設されている博物館に貯蔵されている。
ジョジョ好きならばうぉッ！っとなること間違いなし！

個人的には約一ヶ月以上も滞在し、メキシコにあるかなりの数の遺跡を見てきた俺の独断で選ぶ、最高の遺跡はこのテオティワカン遺跡だった。

テオティワカン遺跡を見に行った時の記事
古代都市テオティワカン | メキシコの世界遺産

本物の石仮面が発掘されたアステカの遺跡

アステカ帝国の大神殿テンプロ・マヨール

アステカ文明の遺跡は主にメキシコシティーの真下に埋まっている。元々、アステカの民が栄えた街をぶっ潰してその上にスペイン風の都市を立てたのだ。現在、見られるアステカ遺跡でもっとも有名なのはこのテンプロ・マヨールでなんと、本物の石仮面も発掘されている。

これがアステカのリアル石仮面だ！
ＵＵＵＲＲＲＲＹＹＹ！！

俺は人間をやめるぞ!
ジョジョーッ!

これらの石仮面はメキシコシティのど真ん中にあるアステカ帝国の大神殿テンプロ・マヨールより発掘された本物のアステカの石仮面だ。
テンプロ・マヨール博物館にはこのような石仮面が沢山ある。

ジョジョに熱中していた小学生の頃、まさか俺がこの石仮面を調べにメキシコまで行くとは思いもしなかったが、俺はやってきたッ！

詳しくはこの記事で
メキシコシティ歴史地区とソチミルコ | テンプロ・マヨール博物館

また、あまり有名では無いが同じメキシコシティーにあるアステカ文明の遺跡、『トラテロルコ三文化広場』もオススメだ。

テンプロ・マヨールよりアステカの祭壇がそのままの形で残っている。この場所は元々、アステカ文明の商業都市だった場所で、1521年にアステカ第11代君主クアウテモックが、スペイン軍のエルナン・コルテスに敗北した。これによってアステカ王国は完全崩壊し、都は破壊された。

詳しくは
メキシコシティにあるアステカ遺跡『トラテロルコ三文化広場』

スピードワゴンが流されたリオダダ川（バスサス川）

『ジョジョの奇妙な冒険』6巻参照
第2部のメキシコ編は残念ながらどこも場所が確定できない。ジョセフがナチスの斥候と戦った場所は描写がただの砂漠だし、ナチスの秘密基地は秘密の場所にあるので当然わからない。スピードワゴンとストレイツォが居た遺跡も架空の遺跡だし、メキシコは石仮面発祥の地なのに手がかりが少なすぎる。しかし、この適当な地図から俺はなんとかスピードワゴンが発見されたリオダダ川を特定した。

メキシコの地図をGoogle Mapでよく見ると同じような形状の川が同じ位置にあった。
それがバスサス川だ。
勿論、スピードワゴンが発見された正確な場所はわからないから適当にマッピングしたけど。

Google Mapで見る

カーズたちが石仮面の実験をしていた遺跡

8巻に出てくるエイジャの赤石の説明シーンで出てくるこの場所は架空の場所だがおそらく古代都市チチェン・イッツァをモデルにしたものだと思われる。ピラミッドの形も似ているし、チチェン・イッツァ周辺にはこのような柱が沢山ある。この遺跡はアステカ文明の遺跡ではなく、マヤ文明の遺跡だがマヤの人々も沢山の生贄を捧げていた事から推測すると実はカーズたちが人体実験をおこなっていた可能性が高い。