レバノンの世界遺産、一覧 全5カ所のリスト
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世界遺産
レバノン共和国の首都はベイルートで公用語はアラビア語だがフランス語もわりと使われている。中東の国にしては珍しくイスラム色の薄い国で全体の約4割程度がキリスト教。通貨はレバノン・ポンドで物価は先進国並み。お隣シリアが戦乱状態なのでかなり治安面に心配はある。上の写真はバールベック遺跡。
アンジャル
8世紀初頭に建てられたビカー高地に残る都市遺跡
1984年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)
出典:Wahab Jin
アンジャルはベカー高原にあるレバノン唯一の城塞都市遺跡で、ウマイヤ朝のワリード1世により8世紀初頭に建設されたと考えられている。主な遺跡は宮殿、モスク、公共浴場、アーチ、列柱道路など。
バールベック
世界最大の巨石オーパーツと言われている遺跡
1984年、世界文化遺産に登録 / (i)(iv)
ベカー高原の中央にある古代遺跡で元々はフェニキア系の神々の聖地だったとされるが後にギリシア・ローマ系の神々と習合し、祭神はジュピター・ビーナス・バッカスと呼ばれるようになった。バールベックは「ベカー高原の主神」と言う意味でフェニキアの神ハダド(バアル)が祀られていた事に由来する。主な見所は『ジュピター神殿』、『バッカス神殿』など。
個人的に特に気になるのが通称『南方の石』と呼ばれる長さ約21.5メートル、高さ4.2メートル、幅4.8メートル、重さ2000トンもの巨石で、どうやって運んだのか謎に包まれている。その他にもトリリトン(驚異の三石)と呼ばれるジュピター神殿の土台に使われている石で長さ約18メートル、高さと幅は約4メートル、重さ650トン~970トンと言う巨石もあり超古代文明が存在したのでは無いかと言う噂がある。オーパーツ好きの俺にはたまらない世界遺産。
ビブロス
古代にはフェニキア人の都市
1984年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)(vi)
ビブロスは、紀元前3000年頃に住み始めたフェニキア人の発祥の地でアルファベットの元となったフェニキア文字が発祥した事によりアルファベット発祥の地とも言われる。主な見所は『十字軍時代の要塞』、『オベリスク神殿』、『聖ヨハネ洗礼教会』、『ローマ劇場』などや、フェニキア時代の集落遺跡、ローマ時代の街の遺跡が残っている。
ティール
フェニキアの首都となった都市国家の遺跡
英名:Tyre
1984年、世界文化遺産に登録 / (iii)(vi)
ティール(ティルス)は地中海に面する都市遺跡で、アラビア語で「岩」の意味。紀元前2500年頃に都市が出来たと考えられており紀元前1000年頃にはフェニキアの首都となった。この都市はフェニキア人の造った都市国家でも最大級にまで発展したと考えられている。
カディーシャ渓谷(聖なる谷)と神のスギの森(ホルシュ・アルツ・エル-ラーブ)
樹齢3000年以上の杉が自生する神の森
1998年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)
カディーシャ渓谷と神のスギの森は、レバノン山脈にあるカディーシャ渓谷と、そこに群生しているレバノン杉の事でユネスコの世界遺産に登録されている。レバノン杉とは紀元前にフェニキア人の繁栄の原点となった杉で、レバノン国の象徴として国旗の中央にも描かれている。現在は樹齢3000年以上の杉が2本、1000年以上の杉が10本、その他合わせて400本程度しか自生していない。それにしても樹齢3000年は凄い、日本の世界遺産『屋久島』にある縄文杉ですら樹齢2500年〜3000年と言われている(7000年と言う説もある)。この御神木、是非見てみたい。
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