レブカ歴史的港町 | フィジーの世界遺産

レブカ歴史的港町
英名:Levuka Historical Port Town
2013年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
2013年、日本では富士山が世界遺産として登録されて賑わっている時に、南太平洋の楽園フィジーでは、初めての世界遺産としてオバラウ島の港町レブカの沿岸部に残るコロニアル建築が見られる街並みがUNESCOの世界遺産に登録さた。
この街は19世紀はじめ、アメリカ人やヨーロッパ人の交易拠点として欧米の商人や宣教師らによって開拓され、フィジーで最初の植民首都となった。1874年にフィジーが英国植民地となった時にここで調印式が行われ約8年間、フィジーの首都として栄えた。
100年前の古い町並が今なお残り、タイムスリップしたような気分が味わえる。
実際に訪れたレブカの町は、ど田舎の島で、本当にココが首都だったの?と疑うくらい開発されていない島だった。アクセスも超大変で、島内の道路はほぼ舗装もされていないワイルドな砂利道。

本当に何も無く、のんびりとした島だった。
だが、それがいい。
超マニアックな世界遺産、レブカ歴史的港町。
アクセスするのもかなり大変なのでマイナー世界遺産好きにはたまらないレアな世界遺産だが、一般の観光客はきっと興味を示さないだろう。
レブカへの行き方
スバにてフェリーとバスのジョイントチケットを購入(ひとり29.4ドル)。このフェリーのチケット売り場が全然わからないのだがレブカ行きのバス乗り場を聞いたフィジアンがとても親切でチケット売り場まで連れて行ってくれた。(詳細な場所は冒険MAPで)
誰にでもめちゃくちゃ親切にしてくれるフィジアンの優しさが心にしみる。
もしフィジアンを一言で表すならばきっと『気は優しく力持ち』だろう。
スバから13:00発のバスに乗ってNatoviまで約2時間
15:30 Natoviからフェリーに乗ってオバラウ島へ約1時間
16:30 オバラウ島のフェリー乗り場からレブカまで約1時間
17:30 ようやくレブカに到着
レブカの安宿
俺たちが泊まったレブカの安宿は『New Mavida Lodge』
一泊65ドル〜(ドミトリーはひとり25ドル)。キッチンあり(ガスコンロと流し台のみ)
なかなか居心地は良かったがクレジットカードは使えないので注意。また、宿泊する場合は事前に予約をしておいた方がよい。

また、レブカの有名な宿と言えばフィジー最古のホテル『ロイヤル・ホテル』
レブカの見所のひとつにもなっているのでこっちに泊まってみるのもいいかもしれない。
レブカの見所

レブカの見所と言えば何と言っても石造の時計台を持つ『セイクリッド・ハート教会(Sacred Heart Church) 』で1866年に建造された。

セイクリッド・ハート教会(Sacred Heart Church)の内部。

100年前の町並が残るビーチ・ストリートと言えば聞こえはいいが、ぶっちゃけただボロいだけ。100年前の町並が残っている事だって、おおらかなフィジアンの事だからただ、そのまま使っているだけだろうきっと。

フィジー初の公立学校『レブカ・パブリック・スクール』。

レブカの町はかなり小さな町なので10分くらい歩けば一通り観光出来る。
ただし、レブカに着くのが17:30で、レブカを出発する船に乗るには翌朝4時発のバスなので2泊した方が無難。一泊だとアクセスするのが大変だった割に、本当に夜を過ごすだけになってしまう。
こんな感じでレブカの町を観光するとただの古い文化遺産で、面白くも何ともないが、下記の画像を見ると少しだけフィジーの見え方が変わってくる。

この画像は19世紀前半のレブカ。
当時は、南太平洋の楽園でフィジアンたちが独自の生活をしていたのだろうが、ある日グァーっとイギリス人がやって来て、サトウキビの植民地にしようとしたのだが、思いのほか南国気質のフィジアンは働かなくて、仕方が無いので当時、同じイギリスの植民地だったインドからインド人を大量に連れてきて働かせる事にした。(マジでイギリス人、やりたい放題・・・)
現在ではフィジーの人口の約半分がインド人だとか。
そんな時代の流れが始まったのがこのレブカからだと思うと何だか考えさせられてしまう。
これらのただボロいだけの何の面白みも無い文化遺産達は、当時、世界最強のイギリスが、フィジーと言う国を勝手に変えてしまった手始めの建物だったのだ。
関連記事
-
-
エッサウィラのメディナ(旧名モガドール) | リゾート地としても人気の世界遺産
2016年1月6日〜8日 マラケシュからエッサウィラまではスープラツアーズのバスで一人
-
-
ハンガリーの世界遺産、一覧 全8カ所のリスト
ハンガリーの首都ブダペストは「ドナウの真珠」と称えられた美しい街で、一番の見所となっている。
-
-
ナミビアの世界遺産、一覧 全2カ所のリスト
ナミビア共和国はアフリカ南西部にあるイギリス連邦加盟国で公用語は英語。首都はウィントフックで
-
-
マナアイランドへの行き方
マナアイランドへの行き方 6月5日 俺たちはナンディからマナ島へのフェリーチケッ
-
-
大政奉還が行われた二条城 | 世界遺産『古都京都の文化財』その13
龍安寺を出た後、預かっていてもらった荷物を取りに仁和寺へ戻り、二条城を目指す。仁和寺から二条
-
-
『古都アユタヤ』バンコクから電車で約2時間で行ける世界遺産
2012年、タイのチェンマイに行った際、アユタヤ遺跡に寄る事が出来た。タイには何度も行った事
-
-
セルビアの世界遺産、一覧 全4カ所のリスト
セルビア共和国は、旧ユーゴスラビアの中央にあり、政治的に中心となる国だった。世界遺産は全部で
-
-
マニラにある世界遺産サン・アグスチン教会 | フィリピンのバロック様式教会群
マニラ初日、エルミタにある安宿に着くなり荷物を置いて世界遺産『サン・アグスチン教会』のあるイ
-
-
カイロ歴史地区 | エジプトの世界遺産
時はさかのぼり、2016年の1月。 俺たちは、エジプトの首都カイロにいた。 エジプト
-
-
フィジーの世界遺産 | レブカの歴史的港町
フィジー共和国はオセアニアにあるイギリス連邦加盟国で首都はビティレブ島のスバ。公用語は英語、
- PREV
- 南国の楽園フィジーに到着
- NEXT
- バトア島のサブサブに温泉があった | フィジー
トラックバック用URL