マルボルクのドイツ騎士団の城 | ポーランドの世界遺産

ワルシャワ歴史地区の世界遺産をハントした後、次の世界遺産『マルボルクのドイツ騎士団の城』を目指して鉄道でマルボルクへ向かう事にした。
マルボルクのドイツ騎士団の城
Castle of the Teutonic Order in Malbork
1997年、世界文化遺産に登録

1274年にバルト海沿岸地方征服の拠点としてドイツ騎士団が建設した城で、ヨーロッパ最大の煉瓦造りの城。場所はグダニスク南東、ノガト川下流のほとりマルボルクにある。第二次世界大戦時にドイツ軍の爆撃で破壊されたが、現在は再建されて博物館として公開されている。

1945年、第二次世界大戦で破壊されたマルボルクの城。
首都ワルシャワもそうだがポーランドは戦争でかなり破壊されたがポーランド人の努力によって再建された。
マルボルクとはドイツ人の聖母マリア騎士修道会(チュートン騎士団)の拠点マリエンブルクがポーランド語のマルボルクとなった。
ワルシャワからマルボルクまでの行き方
ワルシャワかからマルボルクまではバスでグダニスクまで行ってから電車でマルボルクへ向かう人が多いみたいだけれどもワルシャワ東駅から電車で一本で行くことが出来る。

ただし、気をつけなければ行けないのが10:33発の『EIP』などで行くと片道ひとり150PLN(約5千円)近く掛かってしまう。
俺のオススメは13:20発の『TLK』でこれだと指定席でトイレもあり、めちゃくちゃ遅いがWi-Fiも使えて56PNL、『EIP』のわずか1/3近い価格になる。唯一ネックなのが到着が16:31と言う事でその日は観光出来ない。
また、ポーランドの鉄道の売店では英語がほぼ通じないので行き先、日付、時間を書いて持っていった方がスムーズにチケットを買える。俺たちは英語が通じるだろうと思って行った為にチケットを買うのにかなり苦労した。
マルボルクのドイツ騎士団の城に到着
マルボルクに着いた翌日、今回の目的地であるマルボルク城へと向かった。

見えてきたのはマルボルク城。
この日の天気はあいにくの曇天で彩度の薄いグレーな世界。

マルボルクのドイツ騎士団の城への入場料は結構高くてひとり29.5PNL(約1000円)。内部は博物館にもなっているので致し方ないところで、内覧をした結果から言えばお城の中を探索出来て博物館もついていたので価格なりの価値はあったと思う。

場内への入場はおなじみの厳つい城門。このタイプの門はガラガラガラッー!って落ちてきたらどうするんだよ?とついつい、いらない心配をしてしまう。

天気は神様の贈り物。曇りだろうと何だろうとそれを楽しむべきと心に決めてはいるがやっぱり写真を撮る時は晴れていた方がいいなと思ってしまう。写真がすごく暗い、明るく撮ろうとするとすぐに空が飛んでしまうので難しい事この上ない。

場内には騎士達の食堂があり、この写真は中世のキッチンを再現したもの。このレベルのキッチンがあれば結構うまいもの食ってそう。

お城と言えば王様達の住む豪華な場所と言うイメージがあるがこの城はお城と言っても騎士達の要塞で華麗な雰囲気など一切無く無骨でむさ苦しく男臭いストイックなお城だった。

こう言うお城の雰囲気はまさにベルセルクの世界観。RPGで言ったら豪華な感じのFFの城では無くて無骨なドラクエのお城と言った感じ。

ロシアでは殆ど教会まわり、ヨーロッパに入ってからは旧市街三昧だったので今回のお城は新鮮で楽しかった。

これは中世のトイレで便座の下は穴が空いているだけでお城の外にそのまま排泄物が落下する仕組み。ぼっとん便所より酷いシステムで外に溜まっていく糞尿はどうするのだろうか?かなり気になったのだが説明がポーランド語だったのでさっぱりわからなくて残念だ。

内部は博物館になっているので色々なキリスト系のオブジェやステンドグラスなどが展示されていた。

また、当時使用されていた武器や鎧なども展示されておりベルセルクに出てきそうな装備ばかりだった。ベルセルク好きには結構楽しめる展示物だった。

この馬の鎧なんてチューダー軍が着けていそうな鎧だ。
俺が中学生くらいの時からずっと読んでいる漫画なのだけれども未だに終わりが見えてこない。グロいけどかなり面白いのでオススメの漫画。

天気はあいにくだったけれども旧市街巡りもマンネリ化してきたところでお城だったのでかなり楽しめた。城壁周りも歩いてまわろうかと思っていたが途中、雨が降り出してきたので断念して帰る事にした。
マルボルクの世界遺産もハント出来たので次の目的地はトルンの旧市街を目指す事にする。
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