ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 | ボリビアの世界遺産とオーパーツの謎

公開日: ボリビア 世界遺産

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 | ボリビアの世界遺産

2017年2月12日

プーノからコパカバーナ経由でボリビアの首都ラパスに入ったのだがボリビア入国早々から体調を崩し、ラパスで3日もダラダラとしてしまった。バスの料金は45ソルで、途中、チチカカ湖があるコパカバーナで一泊してからラパスに入った。プーノ、コパカバーナ間が約4時間で、コパカバーナ、ラパス間も約4時間。

ラパス

ボリビアの首都ラパスは、すり鉢状になった標高3600mにある盆地で、明らかに人口過多で周辺にはスラムのような場所が広がっていた。中心部の治安はそれほど悪く無いと思うが、すり鉢状に標高が上がれば上がるほど治安が悪くなっていくそうだ。ラパスの人口は事実上、飽和状態で金の無い者は標高4150mの隣に出来た都市エル・アルトに住む事を余儀なくされる。この町がまた、酷くて、首都の隣町にもかかわらず、まだ道路もアスファルトで舗装出来きていないような状態で、砂埃と排気ガスにまみれ、まるで核戦争の後に荒廃してしまった北斗の拳的な世紀末都市のようだった。

世界は不平等だ。まるで楽園かと思えるような東南アジアや太平洋の国々のように恵まれた土地もあれば、マッドマックス的な中東や、アフリカ、そしてボリビアのように荒廃した土地もある。

そんなラパスから車で約2時間ほど走らせた場所に目的の世界遺産『ティワナク文化の宗教的・政治的中心地』はある。

ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

Tiwanaku : Spiritual and Political Centre of the Tiwanaku Culture
2000年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 | ボリビアの世界遺産

ティワナク(Tiwanaku)またはティアワナコ(Tiahuanaco)は、ラ・パスの西方にあるプレ・インカ期(500~900年)に繁栄した帝国の首都だった場所の遺跡で、アカパナ(ピラミッド神殿)や巨神像などが残っており、ユネスコの世界遺産に登録されている。

この遺跡は、俺の中南米旅行のバイブルとも言える本『神々の指紋』にも出てくる、超古代文明の足跡と思われる遺跡で、中南米の遺跡を巡るこの旅の中でも重要な場所のひとつだ。

コレクティーボを乗り継いで自力で行けばかなり安く済むと思うが、ボリビアに来てから体調が最悪の俺たちは、210ボリビアーノ(約3400円)を支払ってツアーで行くことにした。(ツアーには往復の移動費、ガイド、昼食代35ボリ、遺跡の入場料100ボリが含まれている。)

ツアーでは、まず、併設されている博物館から案内されるが、ガイドの話がマジで長くて超退屈。最初のうちは頑張って英語を聞き取ろうとしていたのだが話している内容が難しい上に長くて、終いには俺のリスニングキャパシティーをオーバーしてしまい、一切の英語が耳に入らなくなってきてしまった。マジで英語だけはもう一度、しっかりとやり直さないとダメだと思った。(帰国したらマジで英語は勉強する)

しかも、入場料が100ボリ(約1600円)もする癖に博物館内は写真撮影禁止で、面白くも何ともない。
(最近、80ボリから100ボリに値上がりしたようだ。)

最初の博物館はマジでつまんなかったけれども二カ所目の石の博物館はまぁまぁ面白くて、トゥーラの巨大戦士像みたいな石像などが沢山展示されていた。しかし、これも撮影禁止。ボリビアの博物館は、エジプトと一緒でマジでクソ!メキシコの博物館を見習って欲しい。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 | ボリビアの世界遺産

ようやく退屈な博物館を終え、ピラミッドへ

なんだこりゃ?

マジでやる気のねー適当な修復と、タダの小山。つーか、入場料で100ボリも取っておきながらこれはねーぞ!エジプトとボリビアは金だけとって遺跡の見せ方とかマジでクソ。メキシコはメチャクチャ安いのに超気合い入っているし、博物館の見せ方とかも素晴らしい。

このアカパナのピラミッド遺跡の破壊は、酷く、もはや跡形しかない。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 | ボリビアの世界遺産

これは声を拡張するスピーカーみたいな役割を果たす石。高度な文明の跡が伺えるがティワナク遺跡は全然面白く無い、もうちょっとなんとかやりようがあるだろう?体調が悪くてふらふらしていたせいか俺の心が荒んでいる。

こんなんでよく世界遺産の審査が通ったなと不思議に思う。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 | ボリビアの世界遺産

ティワナクは、元々はチチカカ湖の辺にあったのだが、長い年月の末に今では約17kmも離れてしまっている。これらの巨石をどのようにして運んだのか未だに謎だが俺はチチカカ湖を使って運搬したのではないかと想像している。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 | ボリビアの世界遺産

正直なところ、何だこりゃ?ってくらい拍子抜けする。恐らく、遺跡の価値的にはマチュ・ピチュを凌ぐほどに重要な遺跡のはずなのに。

アカパナピラミッド

天体観測が行われていたと考えられているアカパナピラミッドの上には、強い磁気を帯びた岩が並べられており、磁石の方位を狂わす。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 | ボリビアの世界遺産

このピラミッドの付近から沢山の首無しの遺体が見つかっている事から生け贄の儀式が行われていたのではないかと推測されている。

カンタタリータ

カンタタリータ
俗にいう半地下神殿

カンタタリータ

ここには沢山の人の顔を彫った岩があった。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 | ボリビアの世界遺産

カラササヤ

結構しっかりと復元されている場所だが、かなり間違って復元がされていると指摘されている。もはや、本当の形はわからなくなっている。うーん、ボリビアって適当だなとか思ったけれども、メキシコのテオ・ティワカン遺跡にある太陽のピラミッドでさえ、適当に復元されているとの事なので何の知識も無い俺たちが遺跡を見て判断するのは難しい。

カラササヤ

カンタタリータ(半地下神殿)を挟んで、カラササヤを見ると門の奥に、トゥーラの戦士像みたいなのが見える。

カラササヤ

この像は、石の博物館にあった像と同じように右手の指が特徴的で、親指以外、あり得ない角度で曲がっており、左手の様になってる。これが何を表すのかは謎だが、ティワナクの像には同じような特徴が見られる。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

この石垣は後のサクサイワマン遺跡などの元になったのではないかと考えられている。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

そう言われればそのような気がしなくも無いが、あのサクサイワマンの石垣の絶対的な凄さは感じられない。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

この像も右手の指が、親指以外、左手の指みたいな方向を向いている。
どうやっても人間の指はこんな角度で曲がらないみたいな事をガイドの人が言っていた。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

何か金属のような物で、岩と岩を留めていたのではないか?と考えられる跡。ティワナク遺跡にはこのようなジョイント部分では無いかと考えられるような石が沢山残っている。

古代のスピーカー

古代のスピーカー
ティワナク遺跡はかなり高度な文明を築いていたと考えられ、超古代文明があったのかもしれないと言うような遺跡が見え隠れする。俺の中南米、古代遺跡を周る旅のバイブルとも呼べる名書『神々の予言』でも、ティワナク遺跡は大きく取り上げられている。(主にプマプンク遺跡)

太陽の門

太陽の門
神々の指紋でも取り上げられていた、一枚岩で出来たティワナク最大の見所のひとつで、使用用途とはまだ不明だが時間を計る為に使われていたのではないかと考えられている。

この門は、表面がツルツルに研磨されており、現代のレーザーでカットするよりも滑らかで、ダイヤモンドで研磨したものと同等のツルツル具合であった。一説によるとこの門は一万七千年以上も前に作られ、後にここの住んだ住人が2000年くらい前にその素材を使ってこのテンプルを建てたので紛らわしい事になっているのではないかと考えられている。

参考
http://kowabana.jp/ooparts/60

太陽の門

この太陽の門も残念な事に、元々は違う場所にあった物がこの場所に復元されてしまったと言われている。

プマプンク遺跡

プマ・プンク

カラササヤなどの遺跡中心部から外れたところにあるが、個人的にはティワナクで一番の見所となる場所。例によって、遺跡の破壊具合は凄まじく、ほぼ原型をとどめていないが一個、数トンもある見事な一枚岩で出来た遺跡の残骸が転がっている。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

ティワナク遺跡は基本的に何処に行ってもタダの遺跡の残骸なのだが、中でもこのプマ・プンクの残骸は見事で、オーパーツではないかとすら言われている。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

巨大で、そして正確に作られた石のパーツ。
まるで工場で作られたブロックの様に正確に、同じように作られた数々の石。
どのようにして作られたのかは不明。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

スペイン人とともにキリスト教がやって来る遥、昔に作られた十字の模様。
精密に、正確に作られている。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

このラインは一発でとても正確にまっすぐに引き下ろされているそうだ。肝心な所だったけれども如何せん、俺の英語の理解力が・・・
こう言うツアーに来る度に、自分の英語力の半端さを思い知る。マジでもう一度、しっかり英語を勉強する事を固く誓った。

日本に帰ったらこれを丸暗記して英語を鍛えようと思っている。
マジで!

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

そして、このティワナク遺跡で俺的に一番の見所はこの通称『H』の石。見たまんまなのだけれどもアルファベットのHのようなこの石は、とても正確に同じ物がいくつも作られていて、現代で、これと同じ物を作ろうと挑戦した日本人がいたが出来なかったそうだ。なぜ出来なかったのかと聞いたら、ガイドの人も、テクニカルな事は難しくて良くわからないので自分で調べてくれと言っていた。

最初の説明ではよくわからなかったから後で、個人的にガイドの人に話を聞いたけれどもやっぱり、専門的な話になってくると、1/3くらいしか英語を理解出来ないのでかなりキツい。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

また、これらの石は石切り場から100kmほど離れており、どのように運んだのかも不明となっている。

スペインの征服者たちがやって来た時に、地元のインディオ、アイマラ族は、自分たちが造ったのではなく、我々が来るより遙か昔からあったと言ったそうだ。

参考 : プマプンク遺跡――失われたオーバーテクノロジー
http://okakuro.org/puma-punku/

まぁこの遺跡についてはかなり思い入れがあるので、また、オーパーツ的な側面から色々調べた記事を書こうかななんて思っている。ティワナク遺跡はイマイチだったけれども、このプマプンク遺跡の残骸はかなり面白かった。特にこのHの石は、昔からオーパーツじゃないかと言う噂があって是非、見てみたいと思っていた石なので、実際に見れた事に満足した。

ただ、残念な事に、ツアーだと、時間が押していてプマプンク遺跡を見る時間がほとんどなかった。この遺跡の端で、超古代文明の謎に思いを馳せて黄昏れていたらガイドの人に、早くバスに戻ってくれと言われてしまった。

正直、体調が悪くて行くことすら諦めようかと思っていたので、ツアーに参加してさらっと見て回れたのは良かったけれども、団体行動は、楽だけれども自由に動けなくて辛くもある。ツアーのお手軽さを取るか、面倒くさいが個人で行くか、悩ましいところだぜ。

ラパスで泊まった安宿 ホステル オーストリア(Hostal Austria)

ホステル オーストリア(Hostal Austria)
個室だと一泊100ボリくらいで、ドミトリーもあるので日本人がわりとよく来る宿。ホットシャワー、Wi-Fi(早くは無い)と問題なく使えた。まぁまぁの宿。

公開日: : 最終更新日:2017/02/21 ボリビア 世界遺産

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