世界遺産『オーストラリア囚人遺跡群』(シドニーにあるコッカトゥー島、ハイド・パーク・バラックス、パラマッタの旧総督官邸)

公開日: オーストラリア 世界遺産

世界遺産『オーストラリア囚人遺跡群』(シドニーにあるコッカトゥー島、ハイド・パーク・バラックス、パラマッタの旧総督官邸)

5月3日

オーストラリア、レンタカーの旅もいよいよ終盤戦、遂にオーストラリア最大の都市、シドニーまでやってきた。ケアンズからシドニーまでの総走行距離はなんと3567km、ずいぶんと走ってきたもんだ。

シドニーからアクセス出来る世界遺産は全部で三つあり、ひとつはあの有名な『シドニー・オペラハウス』、郊外にある『グレーター・ブルー・マウンテンズ地域』で、もうひとつは『オーストラリア囚人遺跡群』、このうちコッカトゥー島、ハイド・パーク・バラックス、パラマッタの旧総督官邸は、シドニー市内にあるので今回はこの三つをハントする事にした。

オーストラリア囚人遺跡群(Australian Convict Sites)

2010年、世界文化遺産に登録 / (iv)(vi)

オーストラリア囚人遺跡群(Australian Convict Sites)

18世紀〜19世紀に大英帝国によって建てられた刑場遺跡で下記の11ヶ所に点在する。
『キングストンとアーサーズ・ヴェールの歴史地区(ノーフォーク島)』、『パラマッタの旧総督官邸(シドニー)』、『ハイド・パーク・バラックス(シドニー)』、『コッカトゥー島(シドニー湾内)』、『ブリッケンドンとウルマーズの不動産群(タスマニア州・ロングフォード)』、『ダーリントン保護観察所(タスマニア州・マリア島)』、『オールド・グレート・ノース・ロード(ニューサウスウェールズ州)』、『カスケーズ女子工場(タスマニア州・サウス・ホバート)』、『ポート・アーサー(タスマニア州・ポート・アーサー)』、『ソルトウォーター・リヴァーの炭鉱史跡(タスマニア州・タスマン半島)』、『フリーマントル刑務所(西オーストラリア州・フリーマントル)』。

コッカトゥー島(コカトゥー島)(Cockatoo Island)

とてもじゃないが全部は、まわりきる事の出来ない世界遺産、『オーストラリア囚人遺跡群』。中でも見応えのある場所はおそらく、このコカットゥー島。

オーストラリア囚人遺跡群(Australian Convict Sites)

刑務所や造船所として使われていたが、1991年に造船所が閉鎖され、廃墟となったオーストラリア版の軍艦島のような島。現在はアートギャラリー的な廃墟島となっており、なかなか楽しめる。しかも、嬉しい事に入場無料。

映画「ウルバリン」のロケ地としても使われたそうだ。

コッカトゥー島への行き方

ダーリング・ハーバー(Darling Harbour)から出ているフェリーで約10分。料金は往復で12.4ドル。入場料が無いのは嬉しいがシドニーは移動費がめちゃくちゃ高い、かといって車で移動したら駐車場代がめちゃくちゃ高い。

シドニーのフェリー

この日は天気が良くとても気持ち良かったので、観光客丸出しで記念撮影をパシャリ。気のいいオーストラリア人のおばちゃんが撮ってくれた。

せっかくなのでフェリーからオペラハウスが見えないかなと一生懸命、トライしたけれども橋が邪魔で、ほとんど見る事が出来なかった。

まあいいさ、コッカトゥー島の観光が終わったらオペラハウスに行くのだから。

コッカトゥー島へ上陸

コッカトゥー島へ上陸。

この日は何かのアートイベントをやっているようで、至る所にアートが施されていた。

コッカトゥー島(コカトゥー島)(Cockatoo Island)

俺は基本的に廃屋的な雰囲気が好きなのでアートとか別にいらんわとか思っていたけれども、思ったより写真映えする装飾が多くてテンションが上がる。

コッカトゥー島

何のアートだかさっぱりわからなかったけれども、めっちゃ楽しくて写真をパシャパシャと撮ってしまった。

意味はさっぱりわからないけれどもこう言うSFっぽい雰囲気は大好きだ。

コッカトゥー島

もちろん、展示されている重機にもグッとくる。

コッカトゥー島

大型スクリーンにはなぜかタイのアーティストが。バンコクの風景とドローンによる空撮に見とれてしまう。やっぱ俺もドローン欲しいな。

コッカトゥー島(コカトゥー島)(Cockatoo Island)

首無しの西洋彫刻の頭に、首無しの仏像を付けると言うアートなのか?

レトロな廃屋の雰囲気

レトロな廃屋の雰囲気と斬新なアートのコラボ。全く期待していなかったのに凄く楽しめた。

コッカトゥー島(コカトゥー島)(Cockatoo Island)

これはおそらく囚人達のベッド。黒い糸を張り巡らして蜘蛛の巣のようなアートに仕上げている。

コッカトゥー島(コカトゥー島)(Cockatoo Island)

この日は、本島に良くはれていて気持ちの良い天気だった。この良く手入れされた廃墟(観光地)は、フィンランドのヘルシンキにある世界遺産、スオメンリンナ島を思い出した。雰囲気はここと、とても良く似ている。長崎の軍艦島は、行った事無いけれども、きっとガチの廃墟なんだろうな。

廃屋アートギャラリー

廃屋を綺麗なギャラリーにしていてカッコいい。既に廃屋じゃないけれど。

廃屋アートギャラリー

倉庫とかを改造して、こう言う雰囲気のカフェとか作ったらカッコいいだろうななんて考えていた。

コッカトゥー島のテントサイト

この島にはテントサイトがあって、この島に宿泊する事が出来るそうだ。でも、けっこう高い料金だった。(一泊100ドルしないくらい)

ハイド・パーク・バラックス(HYDE PARK BARRACKS)

次にやってきたのはハイド・パーク・バラックス ミュージアム。これはオペラハウスの近くにあるのでオペラハウスに行くついでにちょっとだけ寄り道。レンガ造りの建築物で、現在は博物館として使用されている。

ハイド・パーク・バラックス(HYDE PARK BARRACKS)

1818年〜1819年にかけて建設された男性囚人のための宿舎。設計は囚人の建築家、フランシス・グリーンウェイによって行われた。

ハイド・パーク・バラックス(HYDE PARK BARRACKS)

まぁこんな事いってしまったら身もふたもないのだけれども、世界遺産だからよっただけで、別に興味はあんまりない。

この後、別件の世界遺産である『シドニー・オペラハウス』へと行くのだが、その話はまた次回。

パラマッタの旧総督官邸

ニューサウスウェールズ植民地初期の建築物群で、イギリス帝国の発展を象徴付ける建築物。オーストラリア国内の公共建築物としてはもっとも古い。

パラマッタの旧総督官邸

シドニー市内にあるし、せっかくなので寄ってみた。こう言う感じで11個もの場所が『オーストラリア囚人遺跡群』として世界遺産に登録されている。

俺のオススメは断然『コッカトゥー島』。見応えはあるし、面白い。

今回、ハントした世界遺産の場所は冒険MAPで確認出来る。

オーストラリアの世界遺産、一覧

公開日: : オーストラリア 世界遺産

関連記事

石庭で有名な龍安寺 | 世界遺産『古都京都の文化財』

石庭で有名な龍安寺 | 世界遺産『古都京都の文化財』その12

小雨が降る中、金閣寺から龍安寺へ。龍安寺は仁和寺と金閣寺の間にあるので距離にして1.5キロ位

記事を読む

ノルウェーの世界遺産、一覧

ノルウェーの世界遺産、一覧 全7カ所のリスト

ノルウェー王国は北欧のスカンディナヴィア半島西岸にあり、海岸線に多くのフィヨルドが発達する。

記事を読む

アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群

アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群のひとつクルアニ国立公園 | カナダの世界遺産

写真は帰りの便で撮ったホワイトホース上空から見た北カナダの山岳地帯。 アラスカ・カナダ国境

記事を読む

ファイブラタ

ファイブ・ラタ | マハーバリプラムの世界遺産

インドにある寺院の原型と言われる「パンチャ・ラタ」(5つのラタ) 五つの寺院に見えるが、実は、

記事を読む

タンザニアの世界遺産、一覧

タンザニアの世界遺産、一覧 全7カ所のリスト

タンザニア連合共和国は、アフリカでも有数の大自然に恵まれ、スワヒリ語を公用語とし、アフリカ在

記事を読む

法隆寺地域の仏教建造物

世界最古の木造建築、法隆寺、法起寺 | 奈良の世界遺産『法隆寺地域の仏教建造物』

古都奈良には沢山の世界遺産がある。古都奈良の文化財として登録されている『東大寺(正倉院を含む

記事を読む

ジャランジャクサ

プランバナン寺院群(インドネシアの世界遺産)| Young Age Vol.33

2001年7月25日 早朝、ジョグジャカルタに着いた俺は、人力車に乗ってウィスマカジャ

記事を読む

サクサイワマン (Saksaq Waman) | 世界遺産『クスコ市街』に登録されている巨大なインカの石組み

サクサイワマン (Saksaq Waman) 巨大なインカの石組みの謎

2017年2月2日 前日にストライキが起きていた為にオリャンタイタンボからクスコに来る

記事を読む

ギザの三大ピラミッド | 世界遺産『メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯』

ギザの三大ピラミッド | 世界遺産『メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯』

2016年1月13日 世界でもっとも有名な世界遺産『メンフィスとその墓地遺跡-ギーザか

記事を読む

フェス旧市街(Medina of Fez)| モロッコの世界遺産

世界一の迷宮都市、フェス旧市街(Medina of Fez)| モロッコの世界遺産

2015年12月19日〜21日 今から半年以上も前の話になる。もはや、日記ではなく回想

記事を読む

トラックバック用URL

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

PAGE TOP ↑