ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都 | モロッコの世界遺産

2016年1月10日
俺たちはカサブランカから遂に最後の世界遺産があるラバトへ日帰り観光へとで出かけた。これでモロッコの世界遺産をすべて制覇する事が出来る。

モロッコで電車に乗るのは初めてだ。料金は片道ひとり37dh(約450円)。
カサブランカやラバトは他の地域と比べてかなり都会で、近代的な設備となっており、路面電車なども走っている。
ちなみにアル・ジャディーダからカサブランカまでは民間のバスで25dh、荷物は二人分で5dhと良心的な値段だった。距離的にほとんど変わらないエッサウィラからアル・ジャジーダまでの民営バス、ひとり80dhはやはりボラレタっぽい。
ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都
Rabat, modern capital and historic city: a shared heritage
2012年に世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)

古来のアラブ文化と近代の西洋文化が共存するモロッコの首都ラバトは、20世紀のフランス保護領時代に作られた王宮や議会のある行政区、商業施設、住宅、庭園などが整然と建ち並ぶ一方で、アフリカ北西部の伝統的な旧市街には12世紀に建てられたハッサン・モスクや城壁、アルモハド・カリフの城壁などが残っている。

ラバトの駅。
久々の電車に乗ると今までのモロッコは何だったのだろうか?と思ってしまうくらいに別の国の感じがする。

ラバトはモロッコの首都と言うだけあって今まで行ったモロッコのどの町よりも圧倒的に近代的で綺麗な街だった。
ムハンマド5世廟とハッサンの塔

ムハンマド5世廟

フランスからの独立を勝ち取ったムハンマド5世の霊廟で、何かのゲームとか漫画に出てきそうな柱が沢山立っている広場があった。

奥に見えるのが有名なハッサンの塔(トゥール・ハッサン)。12世紀に「世界最大のモスク」として建設されたのだが途中で建設が終わってしまった。現在は改装中で全然見られなかった。まぁいいさ、改装中には慣れている。

この場所は漫画や映画だったら何かの修行とかしていそうな場所か、神様とか住んでいる神聖な場所的な雰囲気があって結構面白かった。

ムハンマド5世廟の壁は流石の装飾。こう言うイスラム文化の建物は本当にきれい。

天井とか見事ととしか言いようが無いくらいに美しい。

内部の写真撮影も自由だし、入場料金も掛からない。イスラム建築の素晴らしさも堪能出来る。ここはかなりオススメの観光スポット。

そう言えば今までせっかくモロッコに居たのにイスラム建築の素晴らしさを全然堪能していなかったなとこのムハンマド5世廟を見て思った。ま、最後にこれが見られたからよかったかな。

壁の装飾がいちいち美しい。
Kasbah des Oudaias

次に向かったのがこの海の要塞都市。めっちゃかっけー!

俺の大好きな天空の城ラピュタならぬ海上の城ラバト

この雰囲気は超好きだわ

入り口では子供たちが元気にサッカーをやっている。何ならこの文化遺産に壁当てしちゃうぞくらいの気軽さがいい。

要塞都市の中に入ると重厚な迷路のような雰囲気

かと思わせておいて中身は全然そんな事ない、超オシャレな青と白の町並。

青と白のコントラストがすごく綺麗で、そんでもって海辺の町と来たもんだ。最高にオシャレだな。

下手すれば青い町シャウエンよりもキレイだけど流石に整いすぎていて生活感が無い。シャウエンはバリバリ生活感があったけど、ここはちょっと観光地化されているかな。

海の上の要塞はやっぱりカッコいいな〜

モロッコの海はけっこう激しい。
そう言えばアフリカを南下しながら何度もあった旅人のシンゴーさんはモロッコで一ヶ月位サーフィンをして過ごしたとか言っていたな。家借りちゃえばモロッコは物価も安いし、サーファーにはとても過ごしやすい場所なのかもしれない。
エッサウィラやアル・ジャディーダも港町だから海辺に要塞があったけれども俺は断然にラバトのこの要塞が好きだな。
モロッコの文化遺産とか飽き飽きしちゃって退屈するかと思っていたけれども最後の最後にこんなすごい場所に来られて良かったな。モロッコの世界遺産の中ではここが一番好きかも?あ、エッサウィラの町も捨てがたいな、あそこもすごくのんびりと出来て良い町だった。
ちなみにモロッコで一番大きな街カサブランカは都会だし、ちょっと治安も悪そうだしあまり好きになれなかったな。
これでモロッコの世界遺産はすべてハントした。かなり時間が無くてギリギリだったけれどもミッションコンプリート!
俺たちは翌日、カサブランカの空港からアフリカ最大の都市カイロへと旅だった。
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